ネーム難航中、そしてリヴリー
給水ポイントになるはずの回だったのに、どうして…こんなことに……
(A. そのままだとおもしろくないとおもったからです)
あまり浮上するたびに進まねえ進まねえつぶやいていたらしつこい気がしてきたので、ここでぼやくことにします。
これは、全ボツになったあたりのセリフたたき台。

アレなんですよね。
出来事ベースで個人の感情にあまり焦点があわない…というかあえて口から出ている言葉を中心にして誰がなにを考えてるのかわかりにくくしてる回なので、油断するとものすごく説明的な漫画になっちゃうんですよね。
(メイン登場人物の翊羅があまり感情を表に出さないタイプなのもあり…虹瑠も、この章だと色々あってちょっと一線引いてる感じになってますし)
あと、最初にクライマックスにもっていこうとしてたシーンを「この回で一番やりたいことはこれじゃないな!」って判断してサブにしちゃったんですけど。
「これじゃない」と思いつつも、せっかくあれこれ膨らませたのにもったいないな〜って意識が無自覚に働いて、1話の中でのエピソードの優先順位がおかしくなってるのかもしれません。
初期イメージに引きずられてるというか。
納得いかなくてもなんでもいいから一度最後までネームを切ってみて、そこから叩き壊して再構築した方がよいのかもですね。
二度手間になるけど…なんか違うな〜って悩んで止まってしまうよりは!
改めて、今、描きたいと思ってることは漫画にしたときに映えるようにするのがむずかしい内容なんだなと思いました。
物事を殴らないで解決するようにしたいんですけど、殴った方が場は盛り上がるんだなあ(身も蓋もない)
会話劇が中心なのに「ど…どうなってしまうんだ…」ってのめりこめる作品をもっと読んで、参考にさせてもらう期間も必要なのかもです。
最近つくづく思うんですけど…
(つくづく思いすぎて、前にもTwitterでつぶやいたんだったかブログに書いたんだったか、それとも書いてないんだったか忘れちゃったんですけど)
「わあ〜面白そうだなあ(ワクワク)」ってイメージの湧いてくる冒頭を描くスキルと、それなりに長いお話を破綻させずに「ここに…ここにたどり着くんだったのか…(ブワッ)」ってところまでもっていくスキルってまったく違うんですよね。
どっちが重要というよりどっちも大事なんですけど、後者のスキルって伸ばしていくのが難しいと思うんです。
なにかしらのかたちでお話を完結させないと身につかないから。
そして、長編に必要なのがまさにそのスキルなんだろうなあと身にしみて感じています。
漫画って作業量が鬼なので、根気よく描き続けるだけでも結構たいへんなんですが(心が折れる要因がアホみたいにありますし)それ以上に毎話毎話「おはなし」的な完成度をキープしつつ、着地してほしいところに誘導するというのは本当にむずかしいんだなあと実感中です。
ストーリー漫画、後半になればなるほどネームの難易度があがりませんか?(白目)
そろそろ2話目ラストをアップしてから一ヶ月経ってしまったな…って気持ち的に焦ってしまってるので、それもよくないんでしょうね!
作画をしている間は他のことがほぼおざなりになるので、手を止めてる期間に溜まってしまった用事を倒していると数週間なんてあっという間なんだなと。
まあでも生きるために色々やらないといけないので…(真顔)仕方ないですね。
そりゃそうじゃという感じですが、生活費も稼がないといけないし…
本格的に寒くなる前に通院系と設備投資と役所の手続き系は一通り終わらせることができそうなので、そこはがんばったと思います。
◆◆◆
ところで、実は今月前半にリヴリーアカウントを作っていました。(小声)
スクショをまとめる場所がほしかった&気軽にかわいーって思ったものをRTしてコメントできるアカウントが欲しかったので!
気軽にスクショをあげたりかわいいイラストをRTしたりしたかったのでアカウントを作りました🌱
— ミズのホム (@miz_liv) October 12, 2021
リヴリーアイランド、そこまで複雑な育成要素はないので現状島とホムの着せ替えアプリなんですけど。
着せ替えメインだけど「課金しないとかわいいコーデができない!」って感じじゃなくて、無課金でもデイリーミッションで溜まった通貨でそれなりにいい感じの組み合わせになるのがよいなと思っています。
逆に時間がなくてフレンドさんに水やりができないなって人は、課金して交換を駆使すればわりと手軽に欲しいアイテムが手に入るので、その絶妙なバランスが好ましいなあと。
今のところ、交換および譲渡はアプリ内のフレンドさんとしかしないようにしてるんですが…
(トラブル防止というわけではなく、ある程度行動パターンのわかってる人だと安心してやりとりできるので〜!)
ものすごく欲しいものができたらそれを持っているひとを見つけ出して、その人の欲しがっているものを狙って引くという謎の遊びを楽しんでいる気がします。
頭を使いすぎて&急に寒くなって疲れてるので、隙間時間でちょっと違うことがしたいのかもしれません。
ご感想おへんじ(10/13)
下の方(PCからだと折りたたみ部分)にお返事を書かせていただきました。
スマホから見る時のことを考えると色反転じゃなくて折りたたみにしたほうがよいと思うんですが、なにしろレンタルブログなものでそういう機能がなく…
WordPressとかにごっそり移行した方がいいんだろうなと思いつつ、手が回らないのでコピペでご覧ください。(すみません!)
気づけば10年以上運営して記事数も軽く400を超えているので、移行もなかなか一筋縄じゃいかない予感がしています。
サイト運営自体はもっと大昔にもやっていて一度閉鎖しているので、今のサイト&ブログは2代目なんですけど、それでも10年を突破したんだなと思うと感慨深いですね。
熱しにくい代わりに飽きにくいタイプなのかもしれません。
Twitter上でいただくエアリプ感想も楽しく拝見しています。
見逃している可能性もある&自分宛じゃないものを自分宛だと思いこんでいるかもしれない(それはひどい)ので引用RTとリプライのみ返信させていただきつつ、たまにいくつかRTさせていただくスタイルにしているのですが、見かけた際にはありったけのありがたみを込めて「いいね!」って押しています。
ご感想のRTは…苦手な方もいらっしゃるかもしれないので様子を見つつなのですが、1週間空いたタイミングで前回までのあらすじを思い出していただくのにもちょうどよいので、「そういえばそういう話だったな!」という話題に言及しやすいツイートをチョイスさせてもらっています。
時間差で突然通知がいって、びっくりさせてしまったらすみません。
そういう事情なので長めのツイート中心になりがちなんですが、ひとことエアリプも嬉しいですよ〜!
直接なにをどうとは言っていないんですが、そろそろ「もしかしたらこの世界って…?」的なところに気づいてくれてる方もちらほらいらして、心の中でヨッシャ!ってガッツポーズを取っています。
どことは言えないのですが、いいところに気づいてくれてありがとうございます!という感じです。
いやほんと、面白いところに注目してくださってる方もいるので、気持ち的にはぜんぶRTしたいくらいなんですよね。
更新から24時間くらいはひたすらいただいた反応にいいねを押しまくっているので、他の方の解釈が気になる方は更新直後にいいね欄を見てみてください。(といいつつ、しばらく更新はないのですが!)
ずっとこれまで、同人誌で1話分まとめて公開したものを後から少しずつWebでアップするという方法をとっていたんですが、リアルタイムでフィードバックを受け取れるというのはなるほどこれはこれでメリットだなあと思いました。
分かりにくい点や、誤解を受けやすい点がよくわかるんですよね。
(小出しにしているが故のわかりにくさもあるだろうとは思うのですが)
後半に出す予定のエピソードの布石をこの頃から打っておいた方がいいな…とか、あの言い回しだとわかりにくそうだったから後のエピソードで補足しておこうかな…とか、色々踏まえてプロットも微調整していたりします。
そして、ここから先がご感想へのおへんじです!
↓↓↓
「泡沫に紡げ」2話目完結しました
「泡沫に紡げ」第2話
— mizu@2話目完結 (@miz_circle) September 23, 2021
〜ちいさないきもの〜 (終)
2話目はここまでです、3話目に続きます!#らくえれ pic.twitter.com/CMHPpkAlYN
2話目サブタイトルの「ちいさないきもの」は、突然自分が小さくなってしまった翊羅(ノルテ?)のことかと思わせておいて、後半で誕生したあたらしい小さな生き物とかけていたのでした。
全7話中の2話目なのでまだまだ序盤ですが、主要登場人物はだいぶ出揃ってきたのではないかなと思います。
最新版の登場人物一覧、貼っておきますね。
↓↓↓

名前が覚えられないんじゃー!という方は、とりあえず翊羅と虹瑠だけ覚えておいてもらえれば問題ないです。
無理に漢字まで覚えなくて大丈夫ですので!
サイト内にも4章コンテンツを追加して、2話目まで公開しました。
あとPixivにも1話だけ先行してアップしています。まとめ読み派の方はよかったらご覧ください。
→ Comicページ(4章)
→ Pixiv(1話目まで)
サイトは地味に2〜3章のイメージ画像も差し替えていたりします。
やろうやろうと思いつつ後回しになっていたので、これでひとつ肩の荷が降りました。
PC環境なら見開き+左右の十字キーで実際のページめくりに近いスタイルで読めますので、見開きページをちゃんと見開きで読みたい方はぜひコミックページからどうぞ!
◆◆◆
さて。そろそろお気づきかと思うのですが、4章は現在(ノルテパート)と過去(翊羅パート)を交互に繰り返すことでお話が進んでいきます。
…って、これもしかして前にも書きましたっけ?何度も同じことを書いていたら申し訳ありません。
全体的には翊羅パートの方が多めなんですが、特に前半〜中盤は翊羅パート、終盤はノルテパートがやや多めになるんじゃないかなと。
太古の世界を生きたひとりの女性が、なぜか見知らぬ世界の幼女として人生を再スタートしてしまった…といった感じで物語がはじまったため、序盤は「そもそもここはどこなのか?」「これまで自分はどういうところにいたのか?」という疑問を軸に物語が進行しています。

他の章にはマオラのような解説者ポジションのキャラがいるので、そこを読んでくださった方の視点では「ここは人々が永遠の生命を失った後の、未来の世界だ」というのが周知の事実(?)なんですが。
彼女の主観だと、突然わけのわからない世界に飛ばされて(?)知らない人間の中に入れられて(?)しまったような感覚でいたわけなんですよね。
紆余曲折あってノルテの伯父・レインザの元に保護されて「もしかしたら、ここは自分=翊羅が生きていたよりはるか遠い未来の世界なのでは?」ということに気づいた…というのが2話目のおおまかなあらすじでした。
「ここ」が「どこ」なのかひとつのヒントを得たところで、彼女はどこへ向かうのか…
おそらく孤独な世界で理解者を探したいという欲求は出てくるだろうと思うのですが、大きく分けてふたつ問題があります。
ひとつは、彼女が「ここ」についてより詳しい情報を得るために行動するには、あまりに幼すぎるということ。
そしてもうひとつは、ノルテという名前を持っている彼女が「自分は翊羅だ」と思って生きていくのは、はたして「ノルテ」にとって幸せといえるのか?ということです。
後者についてはもうちょっと先で言及した方がいいのかなーと思っていたのですが。
翊羅の意識が表に出てくる(?)前に存在していたはずの、100%一般人の女の子だったはずの「ノルテ」の存在を気にかけてくださっている方もちらほらいらっしゃるので、あえて早めに話題に出してみました。
現状、ほぼ翊羅による意識の乗っ取りみたいになってしまっていますからね。
物語が進んでいく様子に、読んでいて「ざわ…」ってなってしまう感覚があるのだとしたら、それはおそらく間違いではないんじゃないかな…と。
らくえれシリーズそのものがわりとそうなんですが、4章は特にゴールが見えにくい…というか、そのゴールをゴールにしてしまってよいのか?という構成なんですよね。
明確な対立構造もなく、立ち塞がる「敵」もおらず、そもそも正義や悪といったわかりやすい価値観すら表に出てこない、もっともグレーな章です。
この障害さえ倒せばなんとかなる、という「敵」がいない状況は描き手側としてもむずかしいです。いろんな意味で。
ゴールがどこにあってそこへの道のりがどうこうというより、はたしてどこへ向かえば納得できるのかという、登場人物の心の問題になるのかなあという感じはします。
いや、この章だけじゃないのかも…?
「楽園に還れ」という作品そのものが、お話の中に出てくる人たちがなんらかの決意をしたり、納得したりするための物語なのかもですね。
その決意がどんな結果をもたらすかは不明ですが…
本当は、ストーリー仕立ての物語をつくるときには全編を通して明確な目的(何かを倒すとか探すとか)をひとつ明示した方がエンタメとしては親切なんですが。
1章序盤に関しては、虹瑠の「自分の名前(という心の支え)が欲しい」という仮目的は示しておいたんですけど…一応…
今見返すと、もうちょっとこうすればよかったのになあというところがボロボロでてきますね。
親切だと、理解してはいるんです…が……。
他にも、わかりやすさとか共感のしやすさとかに関しては近年特に強く求められるようになってきているので、色々と思うところもあるんですが…あるんですが…色々…。
自作品のエンタメ要素の足りなさに関しては、最近ちょっと割り切りつつあります。
(あ、でも漫画の技術的な意味でのわかりやすさはまだまだ足りてないし必要なことだと思うので、もっと取り入れていきたいです!)
話題が少し逸れました。
自分でない「誰か」の能力を得て無双できたとして、それは本当に自分の幸せなのか?とか…
逆に、自分の意識が宿ることで強引に誰かの人格を書き換えてしまったとして、それは(人格面だけ見ると)ある種の殺人ではないのか?とか…
そもそもどこまでを自分とみなすのか、共通する自分みたいなものがあると思っていること自体が幻じゃないのか、とか。
個人的にはフィクション定番の設定ひとつとってもいろいろと考えてしまいます……が、作中で起きている現象に関してはおいおい本編でやりたいと思います。
そのために漫画描いてますからね!描いた方が伝わる、と信じたい。です。
◆◆◆
個人的に、2話目で好きなシーンは終盤の翊羅&虹瑠が二人で叱られて(?)いるところです。

ここ、虹瑠と甫豆回は困った顔をしているんですが、翊羅はわりとシレッとしているんですよね。
そのあとの「他の街で前例がある」という情報を聞いた時には驚いた顔をしているんですが。
彼女的には、叱られることや責任を追及されることに対してはあまり気にしていない、というか…
謎のいきものがヒトの子なのだとしたら、ヒトを生かすのが自分の役目なので生存させなければいけない
↓
生存させるための手段が不明で、手に入る情報を元に最善は尽くしたつもりだが正解かどうかわからない
↓
結果的にヒトの子は生存したのでひとまずホッとしている、手段が間違っていたなら今後に備えて正解を知っておきたい
という思考回路なので、上司から叱責されることに関してはわりとどうでもいい(…)んだと思います。
別になんらかの事件で感情が欠落してうんぬんかんぬんとかそういうわけじゃなくて、ベースが現実主義というか、元からそういうパーソナリティの人なんですね。
だから、前例があったのに隠されていたことに関しては「それもっと早く聞いてれば落ち着いて対処できたのに?!」ってびっくりしているし、虹瑠が意外な一面を見せたことに対しても「こいつ思ってたよりやべえ奴だな」みたいに感じてるんじゃないでしょうか。

…さて。
翊羅たちが発見した赤ちゃんはなんとか生存することができましたが、それを社会が受け入れるかどうかは別の問題。
上層部が公にしていなかったということは、あまり前向きには捉えられていなかったということでもあります。
なお、この時点では人々の不老性はまだ保たれているため、人口を増やすことは現代ほど重要視されていません。
ヒトから産まれた「仔」はまだすべてが謎の生きものなので、成長したら既存のヒトたちと同じような個体になるかどうかすら不明なわけですしね。(というかヒトが成長するという概念がないような?)
これからまだまだ一悶着あるのではと思うのですが、それは3話目以降で描いていきますね。
今回もTwitterで週に一回数ページずつ更新というスタイルをとっていましたが、毎回読んでくださった方、反応をくださった方、本当にありがとうございました。
特に、数ページの更新にも毎回ご感想をくださった方にはとても元気をいただいていました。
とにかく最近はツイートの取得漏れがすごくてTLで見逃している情報も多そうなんですが、コメントは一言でも嬉しいので、RTしていただいた後はホームまで見に行って何か見逃していないか確認しています。
今のように水面下での準備中で表に何も出せていないときって、正直なところ気持ちがものすごく焦るんですが。(あまり積極的に交流しているアカウントじゃないので、しばらく黙っているとTLに表示されなくなりそうですし…とほほ…)
1〜2話目でいただいたコメントを最初から読み返していて、今やることは焦らず着実に物語を組み立てて積み重ねていくことだなと思い直しました。
ちょっと難解でわかりにくい作品ではあるけれど、それでもその中から本当に描きたいことを汲み取ってくださってる方はいる。
いろんなものの流れの早さを見ているとどうしても焦ってしまうんですが、納得のいく作品を作れるように丁寧に構築していきたいです。
◆◆◆
最後に。
2話目をキリのいいところまで描き切ったら補足したいと思っていたことがいくつかあるのですが(主に、オギャーとかの話を…)生々しい話題になりそうなので記事をわけました。
10000字以上あるので、お時間に余裕のある方&なんでもアリだよという方だけひとつ前の記事をご覧ください。
といいますか、この記事だけでも6000字くらいあるのにここまで読んでくれてありがとうございます。
→ メエ〜とかオギャーとかの話
メエ〜とかオギャーとかの話
あまり「みなさん読んでください!」という内容ではないので、一つ前の記事とはわけて奥の方にしまっておきました。
※ 別記事の続きなので、まだ読んでない方はこちらから先にどうぞ!
→ 「泡沫に紡げ」2話目完結しました
2話目は…もう本当に…本当に……これ描くの?描いていいの??引かない???
お前になにがわかるというのだ???(?)描いてしまって責任(?)を取れるのか?…と、悩みに悩んでGOしたお話でした。
ついにTwitter上でセンシティブ設定まで使ってしまいましたしね。
とはいえ、実際には「どこがセンシティブなの?」って人が大半だったのかもなという感触もしていますが。
キツい人にはかなりキツい内容だったんじゃないかなと思うんですよね。
どの程度他人事として捉えるか&行間や描かれていないところまで鮮明に想像するかによって、受け止め方にものすごく個人差があると思うので…
事象ひとつとっても、イメージだけで捉えているか否か、何をどこまでどんな風に経験しているかでも印象がかなり違うでしょうし。
友人にも相談に乗ってもらったりしたんですが、今回ばかりは個人制作の限界を感じました。
「これくらいの描写ならセーフなんじゃないですかね」という編集さんの助言…ほしかったな…
いきものが産まれてしまった関係で生物的にも色々な意味であやういところを描いているので、そのあたりも監修してくれる人が切実に欲しかったです。
でも、漫画ってリアルに描写すれば面白い話になるか?というと、それもまた微妙なんですよね…
(そもそも壁に叩きつけられても骨折すらしてなかったりする温度感のお話なのに、一部分だけリアルにするのもバランス悪いですし)
仮にこの漫画がもうちょっと青年誌よりの絵柄だったら、徹底的にリアルさ重視で描いたかもしれないんですが、そういう作風でもないですし。
このくらいがいいんじゃないかな…?というところに落ち着かせたつもりです。
いったんネームを切り終えてから2週間くらいこねくり回してて、最終的にはもういっちゃえー!という感じで描きはじめましたが「なんとか大丈夫じゃないですかね」なところに着地していたならなによりです。
無理だわーってなっちゃった方にはごめんなさい。
◆◆◆
ええと…最後まで公開してから触れようと思っていたことがたくさんあるんですが。
ひとまず、作中でどう描写するか迷った&読んでいて気になった人が多いんじゃないかなというポイントをひとつずつあげていきます。
Twitterでつぶやいた内容も含みますが、人によってはもしかしたら気分が悪くなるかもしれないので、無理だなと思ったら途中で回れ右してください。
■ 妊娠期には肉体に変化があるはずだけど、気づかなかったのか?
初期の頃はともかく、7〜8ヶ月目頃になってくるとさすがに外から見た時の変化は隠せないですもんね。
これについては、本人も周囲も気づいてはいたけど、どういう現象なのかわからなかったため謎の病気だと思われていました。
おそらく、腹水のようなお腹の膨れる病気もあったため区別がつかなかったんじゃないかなと。
ただ、胎動については本人しかわからなかったため、作中のケースでは自分の身になにか尋常じゃないことが起きていると自覚しつつも怖くて誰にも言い出せず、あの女性は最後までなにもわからないまま恐怖と混乱の中で亡くなってしまったのではと…
彼女の視点で見たら、本気で地獄のような話だと思います。
おまけに、描写はされてないですけど同様の悲惨な出来事はあちこちで同時多発的に起きていたわけで…
いえ、見えないところで実は色々な悲惨なことが起きているという点では現実も充分そうなんですけど。
なんですけど…視点をかえるとあまりにやりきれないので、この件に関してはちょっと自分もグロッキーになりました。

本編ではサラッと流してしまいましたが、実はこの辺で女性には肉体の変化がはじまっています。
(初期ネームでは詳しく説明しようと数コマ使っていましたが、色々思ってカットしました)
出産ができる体に変質したため、現実と同じでたぶん一ヶ月周期であれこれ起こるようになったわけですが、あれも…相当恐怖な現象なんじゃないかと思うんですよね。
だってそんな定期的に…血を流して…?しんどいし痛いし不安定になるしで「なんの病だ?これもしかして死ぬのでは??」って大パニックになったんじゃないかなあと。
個人差はありますが肉体への負担も大きいので、これまでと同じ仕事をすることができなくなった人も中にはいるかもしれないですね。
種の保存のためとはいえ、改めて考えると本当に無茶な設計だな〜〜〜〜と思います。
たまたま人間だけが変な方向に進化しちゃったから、肉体と社会の仕組みとがあってなくて大変なんだよといわれればそれまでなんですけど!
■ 動物の「仔」を見慣れていた人がヒトの赤子を見て、同じ存在だと認識できるか?
これはTwitterでも触れましたが、羊などの赤ちゃんは羊膜に包まれたまま体の外にでてくるので、実のところヒトと見た目的にはそこまで近くないんじゃないかな〜とも思うんですよね。
生まれたての仔羊、最初はヨロヨロしていますが数十分で立ち上がりますし。つよい。
虹瑠のセリフは「あっこれ知ってる!」というニュアンスではなく、「小さくてベトベトしていて…この弱々しさ…あれ?これってもしかして…」という直感をそのまま口に出してしまった感じなんじゃないかな?と。

なお、羊の羊膜はお母さん羊が舐めながら剥がしてくれることが多いみたいです。
動物が赤ちゃんをペロペロ舐めるのってきれいにするためだと思っていたんですが、それ以上に体表を刺激して血行をよくして呼吸中枢を覚醒させることが重要らしいですね。
あと、お尻を舐めて最初の排泄を促したりとか。
動物はお産にかかる時間が短いので、仮死状態で生まれてくるのだとかなんとか…あれはいわば蘇生させるための行為なんですね。
ヒトの赤ちゃんが生まれてすぐ産声をあげて呼吸を始めることができるのは、出産時間が長くて外の世界に出てくるまでに産道で刺激を与えられるからだそうです。
めん羊農家さんが色々な文献や録画を公開してくれているので一時期片っ端からそういうものを見ていたんですが、「そ、そうなの…?!」ってことだらけでびっくりしました。
胎盤もムシャムシャ食べちゃったり……
野生での出産は肉食動物に襲われる危険があるため血の匂いのするものを処分する本能があるとか、普通に栄養補給のためとか色々理由はあるそうです。
産後のお母さんはエネルギーを使い果たして栄養失調状態ですしね…胎盤ってつまりプラセンタですし…
海外ではヒト胎盤も食べてる人がいるみたいですね。世界って広い。
■ 臍帯と胎盤はどうなったのか?
臍帯(へその緒)と胎盤の描写をどうしようかなというのも、ちょっと…いえかなり迷いました。
どこかでへその緒について触れておく必要があったので描かざるを得なかったわけですが。
切って処置するという概念がなかったので、たぶんしばらくはくっつけたまま…にしてたんじゃないかなと思うんですが…いやでも、羊やヤギの出産で処置していた経験を活かして切っていた可能性もあるかなあ。
ちなみにへその緒と胎盤は、2~10日ほど自然乾燥させると取れるものなんだそうです。
海外だと自然に取れるまで無理に切らないでおくロータスバーズというやり方もあるそうなので、そういう方向でなんとかした可能性もありますね。
「ヒトの出産」に対する最適解がまだ見つかっていない世界ですゆえ…
赤ちゃんもびっくりですけど、臍帯につながっている胎盤も見た目的に相当びっくりですよね。
あれの描写をどうするか、というのも結構ギリギリまで悩んだポイントだったんですが。
ええと…ほんとこういう話に関しては専門家じゃない上に経験も足りていないので間違っていたら申し訳ないんですが。
赤ちゃんが産まれてから胎盤が出てくるまでの期間が、いわゆる分娩第3期なわけですよね。
出産後、数十分くらいしたら後陣痛で胎盤がはがれて出てくると認識しているんですが、たいていは助産師さんがおなかを押したり引っ張ったりして手伝ってようやく出てくるもので。最後の最後まで結構たいへん…なわけですよね…?
(これも個人差があるんでしょうけど)
もし仮に出産直後に事切れてしまったんだとしたら、果たして胎盤は自然に出てくるものか?まだ体内に残っているのが自然なのでは?というのがわからなくて。頭を抱えていたんですよ。
いやでも亡くなったタイミングによっては出てくることもあるのかなあとか。
困り果てた末に、自分が出てくるときは胎盤どうだった?とわざわざ母に聞いてしまったんですが、よく見えないところであれよあれよと事が進んでしまってまったく記憶にないそうでした。
ネットで体験談を調べた感じだと、胎盤に関しては見せてくれる病院とそうでないところがあるんですかね。
諸々くっついたままお湯で体を拭いたとして、そのまま布でくるんで移動させて…というのはものすごく大変そうだなと思うので、落ち着いたタイミングで消毒して切っていたかもしれないですね。
最終的にはどのパターンでも解釈できるように、必要以上のことはあえてはっきり描かないようにしました。

動物の臍帯は出産時に途中で切れてしまったり母親が噛みちぎることが多いみたいですね。
羊やヤギの赤ちゃん動画を見ていると、たまにひからびかけたへその緒がぶらさがったまま遊びまわってたりする子もいたりして…つ、つよいですね。
■ 亡くなった母体から乳は出るのか?
これは…これもかなり悩んだんですが、どうなんだろう…
まず、母乳は血液から作られるわけですよね。
(赤血球は取り込まれないので赤くならないとか、生成されるカゼインミセルという物質に光が当たって乱反射するから白く見えるとかなんとか、このあたりのメカニズムも調べてみると色々興味深かったんですが割愛します)
脳が停止してしまえば乳を作れというホルモンからの指令も止まって生成されなくなるけど、死後硬直がはじまる前ならすでにできている分が出るのではないか…とも思ったのですが。ですが。
そもそも、母乳(初乳)が出はじめる時期は平均すると産後2〜5日だそうで、生まれてすぐ授乳をはじめても実は最初の1〜2日はほとんど出てないことが多い…そうです…ね…?
産まれた直後は、後々のため…プロラクチンを分泌させるためにも必要なので赤ちゃんにお乳を吸ってもらう訓練はするけれど、吸っていてもほとんど飲めていないケースも多いのだとかなんとか。
赤ちゃんも、体力がないので吸う動作だけで疲れて眠っちゃったりとか。
こういうのは相当個人差があるだろうし、一概にはいえないだろうなとも思うんですが。
さらに、産まれたての赤ちゃんの胃袋の容量はとても小さく、さくらんぼくらいの大きさしかないそうです。そういう意味でも大量には飲めないんですね。
そういった状況に備えているのかどうかはわかりませんが、赤ちゃんは産まれる前の数週間で皮下脂肪と細胞外液を体にたくさん蓄えて生まれてくるので、数日間はお乳が飲めなくてもなんとか大丈夫だったりするんだとか…?
「産まれたどー!」なご報告でお見かけする赤ちゃんがみんなもっちりとしているのはそういう理由なんだなあと、妙に納得したのでした。
少しむくんだ状態で生まれてきて、しばらく体重が減るのは自然なことなんだそうです。
なので、作中では必死であれこれ試していましたがあの場合は「飲めていてもいなくても、実はそこまで大差はなかった」のかな?とも思いました。
ただ、その場はよくても数日後に飢えてしまうのでどのみち代わりの食べ物は必要だったんですけど。
あと、作中ではわかりやすさ重視にしてしまいましたが、いろんな方の体験談を拝見した感じだとはじめての授乳ってそんなに簡単にはいかないというか、実際には軽く咥えさせただけで吸ってくれるような生易しいものじゃなさそうですよね。
(これも個人差はあると思いますが、体験談をあげてくださっている方の手記を読んでは「お疲れ様です…」という気持ちになりました)
よくイメージ画像としてあげられる聖母像みたいなおだやかな感じにはいかないんですね。
生まれたての命を育てるということは、食事ひとつとっても体を張ってのバトルなんですね。いやはや…
■ ヤギミルクって飲ませて大丈夫なの?
現代の価値観で考えると殺菌していない家畜の乳を新生児0日の赤ちゃんに飲ませるのは推奨できないけど、戦時中みたいな特殊状況下だったので仕方なかった&この世代の赤ちゃんは体質的に丈夫なので運良く助かった、という感じです。
令和の時代にヤギを飼っていらっしゃるご家庭は少ないかなとは思うのですが、現実では真似をしないでください!(しないと思います)

とはいえ、自分の中のツッコミ係がものすごく過敏に反応していて、感染症問題と乳糖不耐症問題と栄養素偏り問題をどうするんだろう…って心配すぎて炎上するんじゃないかとヒヤヒヤしていました(真顔)
いえ、一応曲がりなりにも(?)ジャンル:ファンタジーですし、フォロワーさんたちが「物語のお約束」的なものをご存知の方ばかりなので大丈夫だろうとは思ったんですが…
まあ、そもそもそれを言い出したら、これまで数千年消化器官を使っていなかったはずの人類が急に(実際にはちょっとずつ慣らしていたので急にじゃないんですが)口から色々突っ込んで消化吸収をはじめてる時点で無茶なので、「いやそれよりもっと前に突っ込むところがあるだろう」という話になってしまうしツッコミ自体が野暮なんですけどね!
それでも自分に対してのケジメとしてこの選択肢でも生存が不可能でないことだけは確認しておこうと思って、粉ミルクがなかった時代の新生児の代理乳に関しては結構調べました。
まず、戦時中などの食べ物がなかった頃に、他の母親からもらい乳ができなくてヤギミルクで育った子は実際にいるそうです。
(とはいえ、生まれてからぜんぶヤギミルクというケースは稀だったのではとも思うのですが)
昔の日本はヤギを飼ってる家が多かったって聞きますね。
戦後になってGHQの指導でヤギ乳に代わって牛乳が普及したために、国内におけるヤギ乳の生産は少なくなったようです。
牛乳自体はそれより前に明治政府も積極的に普及させようとしてましたが、一般人が気軽に飲めるほどは広まっていなかったとか?
牛乳は酸性ですがヤギ乳は母乳のようにアルカリ性で、ヤギのお乳は動物の乳の中ではもっとも母乳に成分が近いともいわれています。
ヨーロッパでは「母乳に一番近いミルク」と呼ばれていたりもするらしいですね。
含まれているタンパク質も牛の乳タンパク質と比べると密度が低いとか…脂肪球が小さいため消化吸収がよいとか…アレルギーを起こす可能性も比較的低いとかなんとか。
ただ、いろんな家畜の乳の成分を調べてみたところ、ヒトの乳にくらべるとどれも全般的に乳糖が足りないんですよね。
乳糖は脳や中枢神経の成長に必要な栄養素なんですが、ヒトの乳は他の哺乳類の乳にくらべるとタンパク質が少なく乳糖が多めなんだそうです。
(家畜ではないですが、オランウータンの乳はわりと乳糖多めだったので、なるほどヒト科オランウータン属…と思いました。)
乳児の段階では体よりも脳を成長させることを重視するというのが、ヒト独自の生存戦略だとかなんとか?
あと、ヤギ乳には血を作るために必要な葉酸が少ないので、母乳の代わりとしてヤギ乳だけを乳児に与えたら貧血を起こしてしまうこともあるのだとか。
タンパク質を過剰に摂取すると赤ちゃんの腎臓に負担がかかりますし…
なにより肝心の免疫成分が足りないですしね。
ものすごく迷ったんですが、最終的にはリアルに描写すれば面白い話になるかというと(略)それよりもっと前に突っ込むところが(略)というところに戻ってきました。
そもそも「仔」以外の人間も、慣れない食事で満足な栄養素をとれているかというと微妙なので…赤ちゃんについてばかり現実と比較するのはそもそもおかしいのではと。

『王国』時代の人間はそもそもの肉体が強めにつくられているんですが、肉体が変質していった移行期の人間にはさらに強化バフがかけられていため、少なくともこの時代においてはわりと大丈夫でしたということでご了承ください。
現代で必要だといわれる栄養素が足りてなくても、なんとか生きられるくらいには生命力が強かったんだと思います。
でないと、もっと容赦なくバタバタ人が死んでるはずですからね。
◆◆◆
余談ですが。
昭和の頃に野生動物に育てられたこどもの都市伝説が流行ったことがあるそうなんですが、実際には大半の動物の乳はヒトの乳児には上手く消化できないらしく、仮に赤子の時に獣に拾われて育てられても残念ながらそのまま生存することは難しいそうですね。
だからといって類似設定の創作物にまでツッコミを入れるのはもちろん無粋なのですが、乳幼児の消化問題までは深く考えていなかったので「そ、そうなのか…」と思ったのでした。
古来より続いてきた代理乳の代表・乳母システムも、フランスあたりではひとつの産業になるくらい重要視されていたそうですが、同時に色々と(色々と)問題をはらんでいたと聞きます。
脱線しすぎなのでここで触れるのはやめておきますが、あれこれ調べていて「生きのびるのって大変だな…」と何回思ったことか。
お年寄り世代の一部の方々が見知らぬ妊婦さんに対して「お乳は出るのか?」って聞くことがあるのは、大昔は赤子を生存させるために乳ネットワークを知っておく必要があったからなのだというニュースを見た時のことを思い出しました。
あらゆる物資が不足していた戦時中は、おもゆに蜂蜜を混ぜたものを飲ませたりもしてたらしいですね…
乳児に蜂蜜を与えるのは、乳児ボツリヌス症の危険があるので現代だと絶対ダメ!って言われていますけど、餓死と隣り合わせの状況だとそんなこと言ってられなかったんだろうなと。
当時は文字通り運がいい&強い個体だけが生き残る、という感じだったんでしょうね。
シンプルに、生きるということはそれだけで難易度が高い…
そう考えてみると、生きるのに必要な栄養素が含まれていて安全で誰でも手に入れることができる粉ミルクというのはすばらしい発明品ですね。
現代の粉ミルクは、牛乳から乳脂肪を取り除いた脱脂粉乳を中心に、乳糖やら乳精パウダーやら調整油脂やらといった赤ちゃんに必要ないろんな栄養素が配合されている(※)すごい食べ物なんですが。
(※ Wikipedia参照)
開発初期の頃は母乳の成分を分析しきれていなかったので栄養バランスが不十分だったりしたそうで、あれも改良に改良を重ねてようやく安心して飲める食品になったんだなあとしみじみ思いました。
各会社が公開してくださっている粉ミルクの歴史がおもしろかったので、よかったらご覧ください。
→ アサヒグループの和光堂さん
→ 明治さん 粉ミルクの歴史
■ そもそもヤギミルクをどうやって飲ませるの?
仮に動物のお乳を代用するとして、哺乳瓶がなかった時代にどうやって赤ちゃんにミルクを飲ませるんだ問題!!!
これも悩みました。
お匙で口に運んだんじゃ飲んでくれないですよね。(※)
赤ちゃんに哺乳するためには吸啜反射を利用する必要があるわけですが、ヤギに直接吸い付いてもらうのは…衛生面が…
(今更そこを心配するの???)
ゴム的な素材もなさそうだし…どうするんだ…と頭を抱えていたところ、江戸時代末には、太い竹の筒に細い筒を差し、先端に布をつけて作った哺乳瓶の原型に近いものがあったようで驚きました。
→ 哺乳瓶のトリビア
紀元前のヨーロッパで、赤ん坊が吸い口のある注口土器みたいなもので家畜の乳を飲んでいたという研究結果も発表されているそうですよ。
→ WIRED
家畜の乳は乳児の栄養補助食品として有効で、早めの離乳を可能にしたことが人口増加につながったんじゃないかとかなんとか…
……と、色々調べたのはいいんですが。
漫画の中で絵にするといまいち盛り上がりに欠ける感じだったので、最終的には描写をまるごとカットしました。
ネームってそんなことばっかですよ!
※ 11/17 追記
お匙からミルクを飲んでもらうことも不可能ではないんですね…!
後になって知りました。
災害時の避難所など、哺乳瓶がないところでもスプーンなどを使ってミルク授乳することができるそうです。
仮に哺乳瓶があっても消毒ができない環境だと、そちらのほうが安全なのかもですね。
◆◆◆
まだまだ書きたかったことの半分くらいしか書いていないんですが、疲れてきた&いい加減次の話を固めなよと脳内監督に怒られたのでこの辺にしておきます。
プロットを作ってた時間の1/4くらいは調べものをしていた時間なんですが、調べたことのうち作品に最終的に反映されるのは1割未満なので、なんとも…なんともシビアだなあと思います。
頭の中に詰め込んだ雑学も人生のどこかで活かせますように。(哺乳瓶のトリビアをどこで生かせるというのか…)
あっ、あとですね!
基本的にこのブログに書いてある内容は、専門的な機関で習ったわけではなくてほぼ個人的に調べたことです。
類似情報を見比べてうさんくさすぎる内容は信じないよう注意は払っていますが、もしかしたら勘違いや誤記なども含まれるかもしれません。
(自分で言うのもなんですが)書かれていることを鵜呑みにするのは危険なので、気になったことがありましたらどうかご自身でご確認ください。
そしてもうひとつ根本的な問題として、いくら性別が同じでも、出産に関してはその身で体験してみないと本質的な感覚を理解できないと思うんですよね…
リアルを突き詰めれば突き詰めるほどどこまでもエグくなってしまうとはいえ、いい加減なことを書いて現実を生きている人に誤った情報を伝えてしまうのも本意ではないので。
明らかにそれは間違ってるよ!ということがありましたら、そっと教えていただけましたら幸いです。
今回のお話に限らず、とにかく自分が生きている世界についてすら知らないことだらけなので、物語を描いている間は常に検索!検索!!また検索!!!という感じなのですが。
医療(&生物)関係はもちろん政治と宗教と経済も深入りしすぎるとどんどん泥沼にはまっていく要素なので、調べすぎて頭でっかちになるのでなく、あくまでその世界に生きている「人間を描く」ことを気をつけていきたいですね。
表現をしたいはずが、うっかり説明をしてしまわないように。
むずかしいんですけどね…
どうしても自分というひとりの人間のフィルターを通すことでしか考えられないので…
◆◆◆
次のお話も別の意味でデリケートな問題を含んでいるので、2話目ほどではないにせよ、やや頭が痛いです。
「こういうのってぶっちゃけどうなんでしょうか?」と誰かに聞きたくなることも多々あるんですが…さすがにデリケートな話題すぎて根掘り葉掘り聞けないなという感じなので、「こういうことに関しては専門でやってきたのでめっちゃ詳しいやで」「あらかた経験者だけど、特に抵抗はないのでなんでも聞いてくれてええやで」な方がいらしたらご一報ください!(なりふり構わなくなってきました)
セカンドワクチン
職域摂取を早めに打ったモデルナ組の友人知人たちがのきなみ39度以上の高熱を叩き出していた(※)ので、これは無事では済まないだろう…と摂取後の土日はすべて寝込んでつぶれるつもりで覚悟を決めて臨んだのですが、蓋を開けてみたらそこまででも………アレッ?
(※ 接種後5〜14時間くらい経ってから、急に悪寒がして高熱が出た人が多かったです)
いえ、確かに全身の関節痛はあったし明らかに「何か」が体内でおきてるな!という感じではあったんですが。
熱が…あまり出なかったんですよ…
一応当日以降の容体はメモしておいたので、ブログにも書いておきます。
レアケースだと思うので参考にはならないと思うんですが…(今も戸惑っています)
接種3時間後
じわじわ腕が痛くなってきたけど初回ほどではない
お腹が空いたので買ってきたお寿司を食べる、ポカリもたくさん飲む
↓
接種6時間後
腕の痛み以外は特に変化なし
お寿司をおかわりしたいな…と思う
お腹が空いたので普段は食べないおやつまで食べる、ポカリをたくさん飲む
↓
接種8時間後
微熱が37度くらい
お腹が空いたので早めに夕食を食べる、水分をたくさんとる
↓
接種12時間後
じわじわ関節痛と体の違和感を覚える
熱があがりそうな予感がしたので水分をたくさんとって、カロナールを飲んで早めに就寝
↓
接種18時間後
夜中に全身を隅々まで襲う関節痛、寒気も覚える
「これはきっと高熱出てるやつだな!!」と熱を測ったら37.3度
なんでや!と思いつつもう一度カロナールを飲んで水分をとって寝る
↓
接種24時間後
一晩明けて、関節痛は続いてるけど熱はほとんどない
36.6度…なぜ…
その後も熱はあまり上がらず
↓
接種38時間後
腕の痛み以外の副反応はほぼ消える
食欲も戻ったので、副反応終了とみなす
これは…いわゆるお腹が空くタイプの副反応ですかね…?
風邪でよくある諸症状はほぼ出ないのに微熱と関節痛だけが起こるというのが面白かったです。
ワクチンの仕組み的にまあそうじゃろうという感じなんですが、咳とか鼻づまりとか喉や気管支の痛みとか息苦しさとかそういうのもまったくなかったです。
最近は意地で体質改善したのと人類がマスクをするようになったのと在宅勤務が増えたのとでマシになったんですが、昔は特に何もしてなくても通勤するだけで毎月風邪をひくくらい体調不良のプロだったので(プロとは?)そういう時の反応とはまったく違っていてとても興味深い現象でした。
ただ、高熱が出ないなら関節痛もないだろうと思っていたんですが、どういうわけか全身の痛みはバッチリあったんですよね。
どんなに風邪を引いても高熱だけは異様に出にくい体質なので、それかなーという気もするんですが。
なんですかね…免疫くんたちが体内に入ってきたものと戦う気があまりないような気がして心配です。
ウイルスにもお茶とか出して、どうぞどうぞって対応してたりしないでしょうか。
というわけで震えながら臨んだ2回目のワクチンでしたが、事前準備がうまくはたらいたのか免疫力がよっぽどポンコツなのかわかりませんが、あまり苦しまずに終えることができてよかったです。
腕の痛みは初回のほうがひどくて、その代わりに全身がくまなく痛いといった感じでしょうか。
痛いのは嫌なのでカロナールを3回ほど飲みましたが、1〜2回でもよかったかも?
最後に、ワクワクチンチンとフルチンの定義についてたまに情報が錯綜しているのを見かけるので元祖ツイートを引用しておきます。
自分が見た限りだと、これが発端(明確に使い分けられるようになったきっかけの流れ)だったはず…!
2回接種ですぐワクワクチンチンで、さらに2週間で抗体十分の状態がフルチン(Full Vaccinated)なので、皆さまに置かれましては適切な下ネタ運用をお願いいたします https://t.co/LOvXUcBIdT
— KenEm0 (@kenemo) June 16, 2021
打った直後はまだ抗体が万全ではなく、一定期間の経過が必要だということを表しているいいネットスラングだと思うんですよね、これ。
私もあとちょっとでフルチンだ!
(Twitterだと言いづらいけど一度くらい言いたかったセリフ)