3章「幻影に望め」の公開をはじめました

「楽園に還れ」シリーズ第3章、「幻影に望め」の最初の1話目を公開しました。
全部で40ページです。
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→ サイト内コミックページ
更新のお知らせをTwitterで行っているため、なんとなくすでに告知したような気分になってしまっていたのですが、ブログではまだお知らせしていなかったのでした。
40ページ…ということでちょっと長めなので、ちょっとずつ続きを追っていただくとスクロールするのが大変だったかもしれないなと、ちょっぴり反省もしました。
Webで1話に収める分量としては、このくらいが限界のような感じがしますね。
変則的な順番で描いていたので同人誌で公開した時期は数年前なのですが、それを差し引いてもすごく久しぶりに、虹瑠くんたちの時代に戻ってきたような気がします。
2章「永遠に続け」ではずっと釐於子と星亜のふたりの姿を追いかけてきたので、複数の人物が同時に出てきてワイワイやっているノリが新鮮だなあと思いました。(自分で描いておきながら!)
と、いいますか。
1章も「誕生日に村を旅立った、名前のない一人の少年」の視点ではじまって、少しずつ新しい人と出会ってこの世界に何が起きているのかが見えてくる感じだったので、登場人物などの要素が多いようで、実はそこまで複雑なつくりではなかったんですよね。
その反面、3章はスタートした時点で役者が揃っていて、すでにある程度世界が広がっている状態なので…
これまでに比べると、バラバラな情報がちょっとずつ提示されて、視点も複雑になってるんじゃないかな?という気がします。
おそらくですが、全シリーズの中でもっとも群像劇っぽい章になるのではないかと。
日常パートかと思わせておいて、何気ないやり取りの中にも実はさりげなく今後つながってくる大事なあれこれが散りばめられていたりするのですが。
それはさておき、ひとまずは「久々にこいつらが動くのを見たな〜」みたいな感じで、前のエピソードを思い出しながら気楽に読んでいただけたら嬉しいです!
ヒゲエプロンのお兄さん、魁嘛(カイマ)にいたっては1章ではほとんど出番がありませんでしたね。
見た目はチンピラっぽいですが、料理上手で面倒見のいいにーちゃんです。

まだ始まったばかりなので、なんとも言えないところもありますが。
3章はちょっと長い章で、構成的には大きくみっつに分けられるのかなと思っています。
最初のひとつめが、1話目から今水面下で描いている4話目までなんですが、そこが「1章と2章とがつながるエピソード」にあたりそうです。
昔の仲間たちと再開した虹瑠たちのその後を追っていくようでいて、同時に「あの頃」のことを振り返ることで、2章で描かれていた世界との接点が少しずつ見えてくるような。
マオラが仕えている「かみさま」が人々から永遠の生命を奪った…ということはつまり……?というのが、これからの争点になってくるかなと思うのですが。
自称・怪しい旅芸人こと、ツェルテさんの動向にもご注目いただけたらと!
あのマイペースなマオラを警戒させることができる、唯一の人物(?)です。

まだなにもしていないんですけど(どちらかというと何かしたのはマオラの方なんですけど)、読んでくださったかたからすでに怪しい怪しい言われていて、密かにテンションが上がりました。
(※なお、ツェルテのデザインコンセプトは「どの作品にも一人はいそうな怪しいポジションっぽいひと」です)
3章2話目の更新は、今描いている原稿が折り返しを超えたあたりで行いたいと思います。
その前に、Pixivさんの方でもそろそろ2章を公開したいですしね。
といいますのも、この先の展開は2章をお読みいただいてからの方が、色々と「あっこれは…」な要素が増えてきて楽しめる(?)はず…なので!
まだ「永遠に続け」を未読な方は、よかったらこの機会に覗いてやってください〜。
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世界が繋がっているだけでまったく別の話なのかと思いきや、どこかで見た誰かさんも出てきますので!

なお、今年は珍しく5月のコミティアに申し込んでおりません。
新刊を出せるときにイベントに申し込む、が当サークルのお約束なのですが、今回はとてもじゃないけど間に合いそうにありませんでした。
作画だけは黙々と進めていて、3話目4話目を一気に描こうとしているところなのですが。
夏ティアだったら3話目は確実に出せるのですが、あえてこの2話分は1冊にまとめた方がお話の流れ的に盛り上がるところまでお披露目できてよいのでは?という気分にもなってきています。
なので、ちょっとイベント参加の間が空いてしまいますが、あえての11月を狙って、ちょっと厚めの本を出す方向でいってみようかなあと。

(※クリックで拡大します)
現状、冊子版の進み具合はこんな感じですね。
いいかげん本が増えすぎて(そしてB5サイズなせいで)机の上に乗り切らなくなってきたので、在庫がなくなったら2章の再録本も作ります。
どう少なく見積もっても、270ページを超えることは確実なので今から覚悟をしておかないといけません。
ノド部分に近いところのセリフが見えなくなってしまわないかどうかが気がかりです。
イベントに関しては、詳しいことが確定したらまたTwitterなどでお知らせしますのでよろしくお願いします!
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花粉症対策2019年まとめ
こんにちは。
いつもは漫画の更新情報やイベントのお知らせについて書いているこのブログですが、今回はちょっと趣向を変えて花粉症についてお送りします。

年々猛威を振るっている黄色い悪魔とは、かれこれ(ピーッ)年前から激しい戦いを繰り広げていたのですが、ありとあらゆる手段に手をつけた結果「これだけやったらなんとか春が苦痛でないレベルになった」というレベルまで対抗できるようになってきたので、現時点での対処法をメモしておこうと思い立ちブログにまとめました。
対象としては
・市販の薬局で買えるお薬や、処方されている薬が体質に合わなくて困ってる方
・花粉症になったばかりで、どんな対策があるのかわからない方
向けの内容です。
すでに使っているお薬でしのげている方には、あまり役に立たない内容かもしれません。
また、すべて自分の経験&体感に基づいた主観の文章であり、効果には個人差がありますのでご了承ください。
なにしろ膨大な文章量になったうえに前置きが長いので、最初にざっくり内容を並べておきますね。
定番のマスクをはじめ…
1) 抗ヒスタミン内服薬(処方薬)
2) 抗ヒスタミン点眼薬(処方薬)
3) ステロイド点鼻薬(処方薬)
4) 花粉ブロックスプレー
5) 下甲介粘膜切除術
6) 舌下免疫療法
7) その他の対策
これらについて書いています。
上記の対策を全部やったらかなり楽になったんですが、5、6番は手をだすハードルも高いので、こんな感じですよという紹介も含めて記載しました。
この後もしばらく前置きが続くので、ピンポイントに情報が欲しいかたは気になる項目に飛んでください。
まず、自分の花粉症の度合いを説明しておきます。
物心ついた時からなので、もう何年目になるかは覚えていないんですが…おそらく花粉症という病名がまだ浸透してなかった頃からのスギ花粉症で、初期の頃は原因がわからずに苦しんでいました。
春先になるとムズムズするし、くしゃみ鼻水は止まらないし、季節の変わり目に風邪を引きやすい体質なのかな?って。
スギ以外に、ヒノキやブタクサでもアレルギーテストに引っかかっているんですが、特にスギに対する反応がひどいです。
(※後述します)
それでも昔はマスクさえつけていればまだ耐えられたんですが、就職してしばらく(数年?)経った頃から急に悪化して、日常生活を送ることが無理ゲーになってきました。
今思うと、環境の変化やストレスの影響もあったのかもしれません。
数十秒に一回くしゃみはでるし、あらゆる液体が常時滝のように流れ出るし、まぶたの内側にびっしり棘が生えてるみたいな感覚がつきまとうし、もういっそ眼球を取り出して洗いたいぐらいだ…と思って過ごしていたある日。
とうとう目が痛すぎてモニタを見続けることすらできなくなって「もう無理!限界だ!!」と早退して病院に駆け込みました。
それまでもたぶん花粉症なんだろうな〜とは思っていましたが、パッチテストをして「あ、紛うことなき花粉症ですね」とはっきりと自覚したのはその時だったでしょうか。
それ以降、毎年春が来るたびに憂鬱になりつつも、年々飛散量を増していく花粉と戦ってきました。
薬でなんとかできるならいいんですが、体質的にあらゆる薬の副作用が出やすいので、そういう意味でもつらかったです。
薬だけだと症状が楽にならないし、それなのに副作用だけは人一倍出て春先は集中力が低下するし、一体どうすればいいのか…(ピーッ)年にわたり、ありとあらゆる組み合わせを試して格闘した結果が以下の対策です。
まずは、基本的なものからあげていきます。
0)マスク
言わずもがな!
基本です。まずはマスク。締め付けが苦しいけど、顔が蒸れて眠くなるけど、ムズムズするよりはマシなのでマスクをつけます。
マスクの苦しさの方がムズムズの苦しさより強い人は、別の手段を選ぶのもアリだと思います…が、私はマスクをちょっとでも外すと苦しくて、腐海でマスクを外した時のナウシカごっこができるくらいのレベルで必需品なので、不快感に関しては諦めました。
今は色々とつけ心地のよいものも発売されているので、少しでも自分の顔の形にあったものに巡り合うまで試してみるのがよいのではないでしょうか。
自分は、一日中つけてるのでこまめに取り替えたい&体質的な理由でマスクをつけている期間が長いので、年間のマスク消費量が半端ないためお徳用の50枚入りのものを買っています。
花粉対策は、いかに花粉を自室に入れないようにするかもポイントなので、一度外出したらいったん取り替えて新品にするとよい気がします。
体質的な理由で…と書きましたが、もともと喉〜気管支が弱くて冷気を吸わないように12月頭からマスクをつけっぱなしなので、最近は花粉の飛び始めにはあまり気づきません。おそらく、つけていなかったらもっと早めに症状が出ていると思います。
寝るときもつけています。部屋に持ち込んだ花粉を、寝ている間に吸ってしまっている量は馬鹿にできないらしいので!
とはいえ。
仕事の関係でマスクをつけられない人は、とてもつらいですよね。
あと、マスクをつけるとかぶれてしまうくらい皮膚が繊細な方もしんどいと聞きました。
そういう場合は薬で抑えることになると思うんですが、薬だけで治るならそこまで苦労はしないでしょうし…
というわけで、下の項目に続きます。
1)抗ヒスタミン内服薬
これも基本ですね。
かゆみを引き起こす神経伝達物質のひとつ、ヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー反応を抑えるお薬で、様々な種類があります。
(アレルギー反応を抑えるメカニズムについては、複雑すぎて自分でも理解できていないので割愛します)
2012年以降、処方箋なしでもアレグラが薬局で買えるようになったので、忙しい人でも入手が比較的楽になったのではないでしょうか。
最初に開発された第一世代ではとにかく副作用が出やすかった抗ヒスタミン薬ですが、1980年代に第二世代抗ヒスタミン薬が出てから、眠気や胸焼けなどの副作用が抑えられて使いやすくなりました…………という話なのです、が!!!!!
どうも私は副作用の眠気がめちゃくちゃ出てしまう体質のようで(そういう家系のようです)、眠くなりにくいと評判のアレグラですらあっさりスヤスヤと寝てしまいそうになってしまうんです。
飲んだら眠すぎてぼ〜〜〜っとして判断力が低下するし、飲まないととてもじゃないけど人間としての体裁を保てない状態になるしで(あと、アレグラはそこまで強い薬じゃないので症状も抑えきれずで)長年困り果てていました。
アレグラの前に、最初に出してもらったアレロックはお薬としての効き目が強かったんですが同時に副作用も強く、自分にとってはほぼ睡眠薬みたいな感じだったので、三日で根をあげてしまいました。
通勤中に、エスカレーターの上で立ったまま寝そうになって、もうちょっとで転がり落ちそうだったのでやばかったんですよね…。
すぐに「他の薬はないでしょうか?」と相談して替えてもらったんですが、どれも眠くて眠くて。
抗ヒスタミン薬は効き目も副作用も体質による個人差が大きいそうなので、回数を減らしたり飲むタイミングを変えたり、いろいろ試しました。
アレロック(ねむみボンバー)
↓
アレグラ(ねむい)
↓
ザイザル(ねむい)
↓
クラリチン(ねむいけどちょっと耐えられる)
↓
ビラノア(ねむ………あまりねむくない!)
…と、長年かけて難民に難民を重ねた結果。2017年末、ついにファイナルアンサーにたどり着けた気がします。
(※注:すべて個人の感想です。体感には個人差があります。)
(※プラス、どうしてもつらい時のみステロイド成分の入っているセレスタミンを使用しています)

ビラノアは、2016年以降の新薬ラッシュで登場した、比較的新しめの抗ヒスタミン薬です。
「副作用があまりない安全なお薬ですよ〜」と渡されたどんな薬でもスヤスヤ…と眠りについてしまった自分ですが、これなら寝ない!仕事中でも睡魔に勝てる!!
ただしこのビラノア、ちょっと飲むタイミングが難しいお薬で、空腹時に飲まないと効果が半減します。
具体的には、食前より1時間前、もしくは食後より2時間後に飲むことを推奨されています。
(胃の中に食べ物が入っていると、お薬の血中濃度が半分くらいになってしまうんだとかなんとか…?食前より1時間前指定なのは、飲んでから約1時間で吸収されるからなんじゃないかな?と思います。)
私はいつも就寝の2時間前には食事をしないようにしているので、寝る直前に飲むようにしているんですが。
ある晩、ちょっと油断して気が緩んで寝る前におやつを食べてしまったら、次の日にいつもより目がかゆくて「こういうことか…」と反省しました。
寝る前に飲めば(直前までなにか食べる可能性がある人でなければ)問題ないと思います。
眠いのは嫌だけど、ビラノアの空腹時縛りがどうしてもむりです!というかたは、同時期に出たデザレックスを試してみるのがよいかもですね。
どちらもまだ市販薬としては発売されていないので、医者での処方必須ですが。あと、ジェネリックもないのでちょっと高めです。
高めといえば。
最近は薬局でも花粉症のメジャーなお薬を買えるようになりましたが、3ヶ月くらい飲み続ける人は耳鼻科で処方してもらう方が保険適用で安くなるんじゃないかなと思います。
それにしても、花粉症のお薬ってなんでどいつもこいつも強そうな名前なんですかね。どこのボスだよ!何属性の魔法だよ!みたいなやつばかりですね。
ザイザルは無属性魔法の気がします。
とにかく、先ほども書きましたが抗ヒスタミン薬は効き目も副作用も個人差が大きいので、相性のいい薬に巡り合うまで「チェンジで!」と言い続ける勇気が大事だなと思いました。
言いづらいんですけどね…!
花粉症のお薬は、今はものすごく種類も増えているので、次回分のお薬をもらう時に「眠すぎて仕事中に寝てしまうんです」と相談すれば、別の薬を処方してもらえると思います。
初回だと効果と副作用のバランスがいいアレグラ・ザイザルあたりを処方される確率が高いらしいんですが、あれ、ほんと眠くなる人は眠くなるので…。
お医者さんで自分の症状を説明するのが苦手な方は、いつ頃からどこの部位にどういう症状が出ていて、これまでにどういう対策をとっていたかをメモして持っていくのもよいかもしれません。
花粉症以外もですが、自分の場合はあれこれ面倒な体質で説明が難しい&口頭だと説明しきれないことが多いので、初診の場合は自分で経歴(病歴…?)をまとめた出力紙を問診票と一緒に渡してしまっています。
そしてお薬に関してもうひとつ。
お医者さんでもよく言われるんですが&実際に、毎年服用していても実感したんですが、花粉症のお薬は症状が本格的に出始める前に飲むのがコツなんだと思います。
いちど花粉症だと診断されてしまったら、ジタバタせずにいさぎよく年始の年間予定に通院を組み込んで、まとめて1〜2ヶ月分くらい薬を出してもらっておくのがよいのかもしれません。
私は毎年、1月の半ばから飲み始めています。
2) 抗ヒスタミン点眼薬(処方薬)
これも、処方薬の抗ヒスタミン点眼薬をベースに。
パタノール、アレジオンなど医師によって出してくれるお薬が違ったんですが、どれもあまり効果に差はなかったかなという印象です。

点眼薬は飲み薬と併用できるので、目だけが異様にかゆい場合はその点をお医者さんに伝えて、追加で処方してもらうとよいかもしれません。
花粉シーズンだったら眼科に行かなくても、耳鼻科でもまとめて出してくれると思います。
目薬自体は薬局にもあるのですが。
薬局でも買える即効性の目薬は血管収縮剤の入ったものが多いので、刺しすぎて充血がひどくなったり、別の病気になってしまうケースもあるのでそこだけはお気をつけください。
目の症状は、悪化させると怖いので!
(血管収縮剤の入ってないものもあったと思うんですが、市販薬はあまり買わないので詳しくないのです…)
そうそう。
市販薬で思い出しましたが、防腐剤フリーの、涙と同じ成分の目薬も併用しています。
かゆみ止めの成分は入っていませんが、これをこまめにさすことで目の中に侵入してきた花粉を洗い流せます。
起きた直後や、外に出てから屋内に戻った時に、まずはこれで目の中に入った花粉を洗い流して刺激物を取り除いて、ちょっと落ち着かせてからアレルギー用の薬を使う感じで活用しています。
日中もですが、起きた直後に目を洗うのは地味に大事だと思います!
花粉は見えないだけで部屋の中にも持ち込まれているので、布団や枕にもたくさん付着しています。
朝、起きた時点ですでに目がしょぼしょぼして腫れぼったいな〜ということが多いので、真っ先にこれで洗い流してあげるといい感じです。
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涙と同じ成分なので、1日あたりに刺せる回数もちょっと多めです。
ドライアイ対策にもなるので、一日中PC作業で目が乾きがちな人にもよいかもしれません。私もこまめに買い足しています。
一回ずつパッケージに入ってるものもあるんですが、とにかく花粉を洗い流す目的で気軽に出先でドバドバ使うので、個人的にはボトルタイプが好きです。
ただし、防腐剤が入っていないため消費期限が短いので、1週間くらいで使い切って、残っていても期限を守って捨ててくださいね。
とにかくこの時期は目の中がゴロゴロするので定期的に洗いたい衝動に駆られるんですが、水道水は涙と浸透圧が違うので洗うと表面にキズがついてしまったりすると知り(塩素も入ってますし)、洗浄液も防腐剤が入ってるし…と聞いてからこれを使うようになりました。
3)ステロイド点鼻薬
内服薬だけだと症状を抑えきれない場合におすすめなのが、鼻の奥に直接吹き付けて炎症を抑えるタイプのステロイド点鼻薬です。
ステロイド…というと副作用が気になる方も多いんじゃないかなと思うんですが。
私も、喘息治療に吸入ステロイド薬を使っていた時もあったので気になって色々と調べたところ、こういった局所に使うステロイドはピンポイントで患部にだけ作用するため、(血液に吸収される内服薬に比べると)全身への影響はほとんどないそうです。
これも飲み薬と併用できるので、薬を飲んでも鼻水が止まらない!という方は、耳鼻科に相談して一緒に出してもらうとよいかもしれません。
鼻の不快な洪水がぐっと楽になります。
あと、飲み薬じゃないので眠くならないのもよいですね。
粉のタイプと液体のタイプがあって、エリザス点鼻粉末とアラミスト点鼻液を使ったことがあります。
どっちもそれなりに効いたな〜という感触だったんですが、アラミストの方が強力で眼にも効果があるんですね。
(参考)
→ 『アラミスト』・『ナゾネックス』・『エリザス』、同じステロイド点鼻薬の違いは?~1日1回の点鼻薬の比較
し、知らなかった…。
液体状の薬は細菌の繁殖を防ぐためにどうしても保存料や防腐剤が必要になるけど、粉末のエリザスには乳糖以外の添加物が入っていないから低刺激なんだとか。へえーーーーーーー!!!(今知りました)
ちなみに、後述の手術をしてから鼻の症状は軽くなったので、自分は今は使っていません。
ですが、一時期はこれなしでは生活できない!という感じだったので、点眼薬と点鼻薬をセットで使うのは結構おすすめです。
投薬回数が増えるので、ちょっと…いやかなり面倒なんですけど。
4) 花粉ブロックスプレー
SNSの口コミで知って、2018年から使い始めました。
出かける前にさっと吹き付けると、イオンのベールで花粉やPM2.5をガードしてくれます。
花粉症対策アイテムの中で、個人的に期待の新星です。
私は資生堂さんのイハダ アレルスクリーンを使用しているんですが、これを開発してくれた人に表彰状を送りたい。
全般的にうさんくさいものが多くて疑いの眼差しで見ていた(すみません)Twitterの医療系口コミで、初めて心の底から感謝しました。
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(花粉シーズンは適正価格より高い商品が出回っているので、できれば薬局で買うことをお勧めします)
いやほんとこれ、すばらしいですね。消費スピードを考えると高いんですけど!
(ワンシーズンに100g入りを数本消費するので…)
自分の場合は、これ単品だとほぼ効果がないんですが、薬&マスク&手術と組み合わせることで鉄壁の防御が完成しました。
スプレーの素晴らしいところは、マスクだと防ぎきれない目の粘膜をガードすることができることです。
これのおかげで、目薬をさす回数が格段に減りました。本当に助かりました!
イハダ アレルスクリーンしか使ったことがないのですが、最近は色々でているので使い比べもしてみたいところです。
友人は、フマキラーさんから出ているスプレーがよいと言っていました。
→ Amazon

以上、前半戦でした。
さて、ここから先は、ちょっとハードル高めの対策です。
お金も時間もかかるので、選択肢としては優先度が低かったんですが、
花粉症以外でも免疫系の症状や体質で困っていることが多かったので、少しでも生活の負担を減らせるなら…ということで踏み切りました。
5) 下甲介粘膜切除術
アレルギー反応が起こる鼻の粘膜をレーザーで焼いて、アレルギー反応を抑える手術に、下甲介粘膜焼灼術というものがあります。
粘膜に処置を加えるタイプの手術は最近色々と見かけるようになったのですが、鼻粘膜の表面を凝固させるアルゴンプラズマ治療や、もっと重度の人向けの後鼻神経を削ったりする後鼻神経切断術というものもあるそうです。
私は(たまたま紹介状を書いてくれたお医者さんがその専門だったので)超音波メスで鼻の粘膜を削る、下甲介粘膜切除術というやつをやりました。
粘膜の腫れがひどく、焼くだけだと鼻の通りがよくならなさそうだった…というか、あまりに苦しかったので診てもらったら「こりゃひどいな!削ったら楽になるよ!」とわりとライトな感覚で勧められたんですが。
冷静に考えてみると、じゃあ削ります…ってあっさり受け入れてしまうのもなかなかクレイジーですね。
とにかくその時は、苦しすぎて「もう楽になるならなんでもしてくれ…」という感じになっていたので、勧められるがままに後日紹介状を持って総合病院へ向かい、そのまま検査&手術の予約をしてGOしました。
友人が以前、もっと深刻な鼻の手術をしていたので、どういう感じなのか想像できて手を出しやすかったというのもあるかもしれません。
手術そのものは、思っていたよりもあっさりと終わって日帰りで済みました。
実際の施術時間は左右15分ずつくらいだったでしょうか。麻酔をしているので、その間特に痛みは感じません。
(奥の方でジジ…ジ…って音がする…なんかピリっとしてるかな?してないかな?みたいな感じでした)
ですが、その麻酔が…麻酔が…!
鼻の奥まで麻酔液にひたしたガーゼを突っ込むんですが、あれがきつい!痛い!
インフル検査の5倍くらいつらい!!!(※個人の感想です)
8歳でも泣かない、術後に会社にもいけると聞いていましたが、少なくとも私の中の8歳児は麻酔でギャン泣きしていましたし、この後に平然と通常業務をこなせるのはなかなかの超人だと思いました。
帰ってから熱が出て数時間寝込みましたし。単純に緊張のせいかもしれませんが…
体感的には抜歯よりキツいな〜という感じでしたが、日帰り手術の中ではかなりマイルドな方かなとも思います。
鼻の奥に何かを突っ込まれるのに慣れている人なら余裕なのかもしれません。
あと、鼻の手術なので、術後しばらく(かさぶたが取れるまで)は口呼吸生活をする羽目になります。
マスクをつけていないとつらいかもしれないので、暑い時期に手術をするのは避けた方がいいかもしれませんね。
可能であれば、長期のお休みの直前にやるのがいいのかも…2週間ほど充血を抑えるお薬を使っていたんですが、とにかく常に鼻が気になってつらかったです。
完全に元の生活に戻れたのは…うーん…術後1ヶ月くらい経ってからだったでしょうか。
焼くだけだったら、もうちょっと楽なのかもしれません。
金額は、確か保険適用で6万円くらいだった気がします。
自分の場合は粘膜を切ったのでちょっと(全然ちょっとじゃない)高かったんですが、これも焼くだけならもっと安かったはず!1万円くらいにおさまるといった記述の病院が多かったです。
肝心の手術の結果ですが、大掛かりなだけあって、ものすごく効果はあります。
マスクなしでもOKとまではいきませんが、おかげさまで鼻の症状はものすごく軽くなりました。
その年から点鼻薬はなくても大丈夫になりましたし、マスクさえつけていれば、ムズムズも鼻詰まりもくしゃみもほぼありません。
(とはいえ、内服薬とスプレーは使っているのですが)
マスク&薬だけだと滝のような大洪水になる方、諸事情でどうしても薬が飲めないといった方には「効果があります!」とおすすめできます。
…が!残念ながら、粘膜は3〜5年で再生します。
私はわりと術後の回復期間にぐったりしてしまったので「楽になるけど…確かに楽になるけど、数年後にまたこれをやるのか…」と先のことを考えて絶望して、2018年秋、花粉症対策は次のステージへと移ったのでした。
6) 舌下免疫療法
(※ 2020年から処方が変わったので、記事の下の方に加筆しました)
ついに手を出してしまった最終手段です。
2018年の冬にスタートして、2019年春も現在進行形で続けています。
舌下免疫療法は2014年10月から保険適用になったアレルゲン免疫療法で、アレルギーの原因物質…花粉症の場合ですとスギ花粉のエキスを少しずつ体内に取り込んでいくことで、アレルギー反応の起こりにくい体にしていく治療法です。
前述した抗ヒスタミン剤などは、薬で「症状を和らげる」対症療法なのですが。
アレルゲン免疫療法は、アレルギー症状…いわば免疫機能が暴走してしまっている状態を、根本から「治す」ことを目的としています。
(処方箋にも「治療薬」という風に書かれていました)
昔は、お薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が主流だったんですが、舌の下(裏側?)に自分で薬を投与する「舌下免疫療法」が出てきてからは、ぐんと治療を受けるハードルが下がりました。
といっても全てのアレルギーに効くわけではなく、舌下免疫療法で治療に使えるお薬があるのは、スギとダニの二種類のみ。(※2019年春時点)
私はスギアレルギー治療薬のシダトレンという液状薬を使っています。
(※ 2020年に、タブレット状のシダキュアというお薬に変更しました)(後述)

具体的にどういうことをするのか、というと。
最初は薄い液を舌の下に一滴垂らすところからはじめて、毎日少しずつ、垂らす量を増やしていきます。
一定量まで増えたら写真のような一回分が使い切りになっているパックに切り替え、これを毎日、舌の下に投下します。
お薬は甘くてトロッとしてる液体という感じなので、投与自体はつらくないと思います。
鏡の前で舌を持ち上げて、エキスを投下
↓
その状態を2分キープしてから飲み込む
↓
エキス投与後5分間は飲食やうがいをしない、2時間は激しい運動や入浴や飲酒を避ける
…といった感じで特に難しいところはないのですが、これを365日×数年続けないといけないため、ひたすら根気が必要です。
洗顔や歯磨きレベルでこの習慣を生活に組み込まないといけないのが、最大の難所なのではないでしょうか。
費用はざっくり換算して、年間で約2万5千円くらい?
効果を出すためにはこれを最低でも3年続けなければいけません。(お医者さんのサイトによっては、2年と書かれているところもありました)
途中でやめると1からやり直しになる…そうです。
さらに、治療を開始したばかりの頃は、こまめな(週1ペースの)通院が必要です。
さらにさらに、決して少なくないお金と地味〜〜〜〜な根気を必要とするにもかかわらず、100%効果が出るわけではありません。
(現在の有効率は70~80%とのことです)
前に、母の友人が皮下免疫療法(注射)で花粉症を完治させていたので、結構昔からそういう治療法があるということだけはぼんやりと知っていました。
ただ、やはり手間とお金と成功率のことを考えると、ちょっと気軽に手を出す気にはなれなかったんですよね。
でも、年々花粉の飛散量が増していって、ここ数年のボジョレーヌーボーのキャッチコピーみたいに更新され続ける飛散量に正直なところ心が折れそうになりまして。
粘膜の手術で少し楽にはなりましたけど、あれを数年おきにやるくらいなら、勝率70%に賭けてみようと。
「逆を言えば、諦めなければ7割の勝率で花粉を倒せる…!そのためなら私は鋼鉄の意思で立ち向かおう!」
言うならば、年間2万5千円で「3年後には春先にマスクをつけずに歩けるようになるかもしれない」という夢を買う感覚でした。
そんな舌下免疫療法ですが、スギ以外のアレルギーも持っていて同じくらい症状が出ている人だと、効果が感じられないかもしれないという注意点もあります。
なので、最初にお医者さんに相談した時に血液検査をして、その結果次第で治療を始めるかどうか判断するといった流れになるのではないでしょうか。
私の場合はあらかじめアレルゲン免疫療法に関して少しずつ情報を集めていたのですが、2018年にやってみたアレルギー検査で、他のアレルギーと比べてスギに対する反応が特に高かったことがわかりました。
アレルゲンを特定するための血液検査に、IgE検査というものがあって、これはIgE抗体というものがあるかどうかを調べる検査なんですが。
IgEというものがなんなのかは説明し始めるとものすごく長くなるので割愛しまして…
まずは、これがその検査結果のサンプルです。

アレルゲン代表の、スギやらヒノキやらの横に数字が書かれていますね。
これは、検査結果を「0~6」の7段階におおまかにクラスわけしたものです。
ものすごくざっくりな説明ですが、0は陰性、2以上が陽性です。
クラスが高いほどその物質に対して抗体がたくさんあり、アレルギー反応が起こりやすい…ということだそうです。
私の場合、ヒノキやブタクサはクラス2なんですがスギはクラス4なので「スギ花粉症の治療で効果を感じられる可能性が高いだろう」と思ってアレルギー専門のお医者さんに検査結果を持って行って相談したところ「この結果なら、本人に覚悟があるなら止める理由はない」ということですんなり治療をはじめられることになりました。
なお、舌下免疫療法は花粉が飛んでいる時期には開始できません。
(アレルゲンの接触量が急に増えると、アナフィラキシーショックなどが起こる可能性が増すため)
どんなに早くても効果が出はじめるまでに数ヶ月かかるようなので、来年の花粉症に備えてスタートするなら、できるだけ早めに相談しにいくとよいのではないでしょうか。
だいたい6月頃には治療解禁されます。
舌下免疫療法を受けられるお近くの医療機関は、こちらから検索をどうぞ。
→ スギ花粉症に対する舌下免疫療法相談施設検索
私は(イベントの準備で忙しかったせいで)12月に入ってからお医者さんに駆け込んでしまったので、もうちょっとで半年待たないといけない羽目になるところでした。
今の所、1日も飲み忘れることなく続けられていますし、副作用なども出ていません。
2月頃は「ちょっとだけ楽かも…?いや、お薬やマスクをフル装備しているし、なにが原因かわからないぞ…」という感じだったんですが。
3月頃から「あれ?これは、いつもより楽なのでは??」という実感が強くなってきました。
スギピークの時期に例年感じている、耐え難いつらさがなかったんですよね。
確かに目はかゆいし、鼻もちょっとムズムズするんですが、なんとかこれなら生きていける!という感じというか。
もうだめだ…私はこの星で生きるのには適さない人種だったんだ…と毎年絶望していたのが、もうちょっとだけ生きてみてもいいかな…と思えるくらいにはしんどさが軽減されました。
まだ服用し始めて4ヶ月目なので、これを1年2年と続けていったらどうなるのか。
来年の花粉が楽しみ…いえ、全然楽しみではないんですが、どのくらい効果が出ているかを確認するのはちょっとだけ楽しみです。
花粉はまったくもって楽しみじゃないんですが!(二度目)
〜2021年2月26日追記〜
2020年春から、シダキュアに処方が変更になりました。
1年ほど飲み続けてみたので、追記します。
シダキュアはタブレット状の、すぐ水に溶けるちょっと甘いラムネ(?)みたいなお薬です。

こちらのお薬はシダトレンと違って舌下に保持しておく時間が1分と短く、年齢制限もゆるいし(12歳未満の子どもにも適用OK)、保管もしやすいし(常温保管OK)でいいことづくめなんですね。
たぶんお子さんでも続けやすいと思います。
お薬に入っている抗原の量も、シダトレンが2,000JAUなのに対してシダキュアは5,000JAUと2.5倍の多さなので、効果も高いようです。
2019年5月あたりから長期の処方が可能になったとのことで、こちらにチェンジすることを勧められました。
先ほど教えていただいたんですが、最初の頃にお世話になったシダトレンは今年2021年の3月31日で販売中止になるそうです。
確かに…シダトレンは冷蔵庫保管だし、薬局に在庫がなかった時にも「要冷蔵なので、このお薬は郵送できないから後日取りに来てね(要約)」と言われてしまったので扱いがちょっと面倒なんでしょうね。
服用する側から見ても、治療が終わるまで長期出張や旅行にも行けないですし。(冷蔵したまま携帯するのってほぼムリなので)
さて。
私は2020年の3月頭にシダキュアに切り替えたのですが、実は切り替え直後に胸が締め付けられて息苦しくなるような症状が出てしまい、ちょっと大変でした。
時期が時期だったので、新型コロナウィルスのことが気になって「まさか…」と思ったんですが、どうやら花粉が飛びはじめている季節に抗原量が多い薬に変えてしまったため、アナフィラキシーの一歩手前みたいな症状が出てしまったそうです。
そもそも花粉が飛び始めてる時期にお薬を切り替えるのは本当はよくないらしいんですが、なぜそんなことになったのかというと…
急に病院に行けなくなってしまった時のために(投薬を中断するとダメなので)お薬がなくなるより前に早めに通院するよう言われていて、かつ一定期間分まとめてお薬をもらうようにしていたので、手元の予備分が思っていた以上に(2週間↑分ほど)あって切り替えのタイミングが少し遅れたせいだったのでした。
原因がわかってしまえば「なーんだ」という感じなんですが当時はわりと深刻で、この吸っても息ができない感じの苦しさ…やばい気がするんだけど一体なんだろう…という感じで青くなりながら病院に駆け込んでしまったので、確かにこれはお医者さんにこまめに診察してもらわないといけないデリケートな治療法なんだなあと思いました。
ちょっと気になって調べてみたら「薬の切り替え日は、舌下後30分間の院内待機が必要になります」って書いてあるお医者さんが多いですね。
そういうのが特になくて「次からこれを使いましょうね」って説明とともに処方箋を出してもらっちゃったんですが、あれはよかったのかな??
コロナ騒動で医療機関が大混乱していたのもあるのかも…(院内にできるだけ人を待機させないようにピリピリしていたので)あの時期はどこもイレギュラーな対応に追われていて、余裕もなかったのかもしれませんね。
なにしろ呼吸器科ですし。
花粉が飛び始めている中で切り替えると、もしかしたら副作用で似たような症状が出てしまう方もいらっしゃるかもしれないのでお気をつけください。(そもそもお医者さんから止められるだろうとは思うのですが!)
ちなみに肝心の効き目についてですが、2年続けてみた結果は着実に出ています!
一昨年より去年の方が楽になっていますし、去年に比べて今年はさらに楽になりました。
毎年、1月の中旬には耐えられなくなって抗ヒスタミン薬を飲み始めているんですが、今年は2月上旬までノーダメージだったんですよ。
なんとか人並みレベルの症状になってきたのではないでしょうか?!
いえもしかしたら、在宅勤務で家にこもっているからその影響もあるかもしれませんが。
わりと色んなものにアレルギーが出てしまうし免疫力もよわよわなので、通勤回数が減るだけでめちゃくちゃ健康に過ごせるんですよね。在宅回数が増えてから風邪も引かなくなりましたし。
(マスクはコロナ以前からつけているので、そこはあまり影響なさそうです)
お薬がタブレット状になってすごく続けやすくなったので、気になる方は医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。
私は意地でも5年欠かさず続けるつもりなので、また変化があったらレポートしたいなと思います。
〜追記ここまで〜
7) その他の対策
ここから先は、その他の家庭でできる細かい対策です。
思いつくままにざっと列挙します。
■空気清浄機
部屋に持ち帰った花粉を除去します。
これのおかげで、薬さえ欠かさなければ家の中ではマスクなしで過ごせるようになりました。
人が出入りして、空気が動く場所に置くとよいらしいです。
友人の口コミで買ったプラズマクラスターが結構効いてる感じがしたので、追加でもう一台買って居間と自室に一台ずつ置いています。欲を言えば玄関にもおきたい。
フィルターが汚れていると効果が落ちるので、こまめにクリーニングしてあげるのがよいと思います。
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■加湿器
気分的な問題も若干ある気がしますが、部屋が乾燥している方が花粉が舞い上がりやすいと聞いて。
…本当に気のせいなんだろうか?と気になってちょっと検索してみたところ、加湿することで浮遊する花粉が水分を含み、その重みによって床に落下するという記事を何点か見つけました。
それなりに効果はあるのではないでしょうか。
喉が弱いのもあって、4月中旬まではずっとつけています。呼吸器の粘膜もうるおうので、守られてる!という感じがします。
私は加熱式加湿器の愛好家ですが、最近は超音波式も気になっています。
■メガネの曇り止め
まだ気温が高くない時(1〜2月)の外出対策に。
花粉症以外にも、寒い時期にマスクをはずすと一発で風邪をひくのでできるだけ外したくないんですが、外に出るとメガネがくもってなにも見えなくなってしまうことがあるので困っていました。
2月にはもう花粉が飛んでいるので、マスクをつけると曇って困るよ〜という方は、ぜひ曇り止めを。
効果だけならアンチフォグが最強なんですが、指で塗る手間が惜しいのでクロスタイプに落ち着きました。
色々試したところ、これがコスパがよかったです。
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■洗濯物の部屋干し
この時期に外に干すと「ヤツ」が付着するので…。
乾燥機でもなんでもいいんですが、身に付けるものを外に出さないのはものすごく大事だなって実感しました。
最近はお風呂に干せる家も多いんですね。文明の利器〜〜〜!
先日は、今の三種の神器は食洗機・浴室乾燥機・ルンバ(たまに床暖房)だと聞いてカルチャーショックを受けました。
どれも!!!ないです!!!!!食洗器を置けるスペースのある台所がほしいです。
あと、家に帰ったら玄関に入る前に服をパタパタはたいて、部屋に直行する前に手洗いうがいに加えて顔も洗うのがよいと思います。
できるだけ家の中に花粉を入れないように工夫すれば、あとは空気清浄機くんががんばってくれるので。
■食べ物
ヨーグルトや甜茶などの民間療法に関しては、いろいろありすぎる上にどれがどのくらい効くのか判断が難しいので、他所様のブログにお任せします。
一応一通り試してみたことはあるんですが、おそらく体質が変わるくらい長期間試さないと意味がない&効果に個人差がありすぎるんだろうな、と思いました。
でも腸内免疫細胞を活性化させるのは悪いことじゃないと思うので、効いたらラッキーかも、くらいのプラスα感覚で試してみるのはアリかもしれませんね。
私も、ヤクルト飲んでヨーグルト食べて甜茶飲んでみてあとついでに漢方も試して…と昔からあれこれやってるんですが、ワンシーズンで終わってしまってどうにも長続きしないので、残念ながら「効果がありました!」と言える結果にはなりませんでした。
あ、でも、ヤクルトと飲むヨーグルトは、腸活のために今も毎日飲んでます。
呼吸器系だけじゃなくて、実は消化器系も弱いので…というか、強いところがあまり…ないので……(小声)生きるのに必死です。
以上です!!!
そんな感じであらゆる対策を試した結果、今年の花粉シーズンはかなり楽に切り抜けることができたのでした。
今思うと、ビラノア&スプレー&下甲介粘膜切除術に出会った2017年〜2018年がターニングポイントだったように思います。
花粉症、あらゆる症状がめちゃくちゃ不快だし、毎日普通に寝て起きて生活しているだけでもものすごくつらいですよね。
くしゃみ鼻水目のかゆみなどのわかりやすい諸症状だけじゃなくて、頭痛や全身のだるさ、皮膚がピリピリするような嫌な感じもあるし、この期間は集中力も注意力も著しく下がります。
しんどいしんどいと思いながら過ごしていると、それだけで鬱になったりもしかねません。
私も本当に本当に毎年春がつらくて、この苦しみから逃れられるなら悪魔に魂だって売ってやるみたいな心境で過ごしてきたので(というか、実際に仕事に行けなくなった時もありましたし)、ご覧の通り、対策に時間も予算もかなりつぎ込んできました。
…が。
現実問題、「そうは言ってもな…」という感じの人も多いんじゃないかなと思うんです。
仕事や家庭の事情で、日常生活を営むだけで手いっぱいだったりもしますし、病院へ行こうにも忙しすぎて通院自体がストレスになる、という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
治療をしようにもお金だってかかるし、どれがどのくらい効果があるのかいちいち試してられません。
だからこそ、自分の体(と予算と時間)で試した経験を、今年はこうやって残しておこうと思いました。
今は花粉症の対策記事はいっぱいありますが、情報があふれていて逆にわかりにくいなあとも感じます。
少しでも楽になりたくて藁をも掴む思いで必死で検索しているのに、どこかから引っ張ってきた情報を切り貼りしたまとめばかり引っかかると、正直テンションが下がりますしね。
だったら、いっそ完全に主観でもいいので、同一人物があらゆる手段を試してみたレポートというのもあってよいんじゃないかな?と。
とにかく体質というのは個人差が大きいので、私にとって効果のあった対策も、誰かにとっては無意味になるかもしれません。
逆に、これまでに試したことのなかった対策を組み合わせてみたら、思いがけず楽になることだってあるかもしれません。
出来る範囲のことを組み合わせて、少しずつ対策を講じてみるヒントになればいい。
そんな風に思いながら、今回この記事を書きました。
少しでも楽になる人が増えてくれたら、とても嬉しいです。
長い文章にお付き合いありがとうございました!
〜おまけ〜
ここXX年で体感した、花粉シーズンのボス戦に備えた戦術
1)重ねがけできるバフ魔法は惜しみなく使う
…予算と時間の許す範囲で、同時に服用できる手段はすべて使う
2)敵の攻撃がはじまる前にバフ魔法をかけておく
…飛散ニュースが出てからだと遅い、症状が出る前から対策を始める
3)できるだけダメージを溜めない
…体調にも症状が左右されるので、この時期は疲れが溜まったと感じたらすぐHPを回復する
いつもは漫画の更新情報やイベントのお知らせについて書いているこのブログですが、今回はちょっと趣向を変えて花粉症についてお送りします。

年々猛威を振るっている黄色い悪魔とは、かれこれ(ピーッ)年前から激しい戦いを繰り広げていたのですが、ありとあらゆる手段に手をつけた結果「これだけやったらなんとか春が苦痛でないレベルになった」というレベルまで対抗できるようになってきたので、現時点での対処法をメモしておこうと思い立ちブログにまとめました。
対象としては
・市販の薬局で買えるお薬や、処方されている薬が体質に合わなくて困ってる方
・花粉症になったばかりで、どんな対策があるのかわからない方
向けの内容です。
すでに使っているお薬でしのげている方には、あまり役に立たない内容かもしれません。
また、すべて自分の経験&体感に基づいた主観の文章であり、効果には個人差がありますのでご了承ください。
なにしろ膨大な文章量になったうえに前置きが長いので、最初にざっくり内容を並べておきますね。
定番のマスクをはじめ…
1) 抗ヒスタミン内服薬(処方薬)
2) 抗ヒスタミン点眼薬(処方薬)
3) ステロイド点鼻薬(処方薬)
4) 花粉ブロックスプレー
5) 下甲介粘膜切除術
6) 舌下免疫療法
7) その他の対策
これらについて書いています。
上記の対策を全部やったらかなり楽になったんですが、5、6番は手をだすハードルも高いので、こんな感じですよという紹介も含めて記載しました。
この後もしばらく前置きが続くので、ピンポイントに情報が欲しいかたは気になる項目に飛んでください。
まず、自分の花粉症の度合いを説明しておきます。
物心ついた時からなので、もう何年目になるかは覚えていないんですが…おそらく花粉症という病名がまだ浸透してなかった頃からのスギ花粉症で、初期の頃は原因がわからずに苦しんでいました。
春先になるとムズムズするし、くしゃみ鼻水は止まらないし、季節の変わり目に風邪を引きやすい体質なのかな?って。
スギ以外に、ヒノキやブタクサでもアレルギーテストに引っかかっているんですが、特にスギに対する反応がひどいです。
(※後述します)
それでも昔はマスクさえつけていればまだ耐えられたんですが、就職してしばらく(数年?)経った頃から急に悪化して、日常生活を送ることが無理ゲーになってきました。
今思うと、環境の変化やストレスの影響もあったのかもしれません。
数十秒に一回くしゃみはでるし、あらゆる液体が常時滝のように流れ出るし、まぶたの内側にびっしり棘が生えてるみたいな感覚がつきまとうし、もういっそ眼球を取り出して洗いたいぐらいだ…と思って過ごしていたある日。
とうとう目が痛すぎてモニタを見続けることすらできなくなって「もう無理!限界だ!!」と早退して病院に駆け込みました。
それまでもたぶん花粉症なんだろうな〜とは思っていましたが、パッチテストをして「あ、紛うことなき花粉症ですね」とはっきりと自覚したのはその時だったでしょうか。
それ以降、毎年春が来るたびに憂鬱になりつつも、年々飛散量を増していく花粉と戦ってきました。
薬でなんとかできるならいいんですが、体質的にあらゆる薬の副作用が出やすいので、そういう意味でもつらかったです。
薬だけだと症状が楽にならないし、それなのに副作用だけは人一倍出て春先は集中力が低下するし、一体どうすればいいのか…(ピーッ)年にわたり、ありとあらゆる組み合わせを試して格闘した結果が以下の対策です。
まずは、基本的なものからあげていきます。
0)マスク
言わずもがな!
基本です。まずはマスク。締め付けが苦しいけど、顔が蒸れて眠くなるけど、ムズムズするよりはマシなのでマスクをつけます。
マスクの苦しさの方がムズムズの苦しさより強い人は、別の手段を選ぶのもアリだと思います…が、私はマスクをちょっとでも外すと苦しくて、腐海でマスクを外した時のナウシカごっこができるくらいのレベルで必需品なので、不快感に関しては諦めました。
今は色々とつけ心地のよいものも発売されているので、少しでも自分の顔の形にあったものに巡り合うまで試してみるのがよいのではないでしょうか。
自分は、一日中つけてるのでこまめに取り替えたい&体質的な理由でマスクをつけている期間が長いので、年間のマスク消費量が半端ないためお徳用の50枚入りのものを買っています。
花粉対策は、いかに花粉を自室に入れないようにするかもポイントなので、一度外出したらいったん取り替えて新品にするとよい気がします。
体質的な理由で…と書きましたが、もともと喉〜気管支が弱くて冷気を吸わないように12月頭からマスクをつけっぱなしなので、最近は花粉の飛び始めにはあまり気づきません。おそらく、つけていなかったらもっと早めに症状が出ていると思います。
寝るときもつけています。部屋に持ち込んだ花粉を、寝ている間に吸ってしまっている量は馬鹿にできないらしいので!
とはいえ。
仕事の関係でマスクをつけられない人は、とてもつらいですよね。
あと、マスクをつけるとかぶれてしまうくらい皮膚が繊細な方もしんどいと聞きました。
そういう場合は薬で抑えることになると思うんですが、薬だけで治るならそこまで苦労はしないでしょうし…
というわけで、下の項目に続きます。
1)抗ヒスタミン内服薬
これも基本ですね。
かゆみを引き起こす神経伝達物質のひとつ、ヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー反応を抑えるお薬で、様々な種類があります。
(アレルギー反応を抑えるメカニズムについては、複雑すぎて自分でも理解できていないので割愛します)
2012年以降、処方箋なしでもアレグラが薬局で買えるようになったので、忙しい人でも入手が比較的楽になったのではないでしょうか。
最初に開発された第一世代ではとにかく副作用が出やすかった抗ヒスタミン薬ですが、1980年代に第二世代抗ヒスタミン薬が出てから、眠気や胸焼けなどの副作用が抑えられて使いやすくなりました…………という話なのです、が!!!!!
どうも私は副作用の眠気がめちゃくちゃ出てしまう体質のようで(そういう家系のようです)、眠くなりにくいと評判のアレグラですらあっさりスヤスヤと寝てしまいそうになってしまうんです。
飲んだら眠すぎてぼ〜〜〜っとして判断力が低下するし、飲まないととてもじゃないけど人間としての体裁を保てない状態になるしで(あと、アレグラはそこまで強い薬じゃないので症状も抑えきれずで)長年困り果てていました。
アレグラの前に、最初に出してもらったアレロックはお薬としての効き目が強かったんですが同時に副作用も強く、自分にとってはほぼ睡眠薬みたいな感じだったので、三日で根をあげてしまいました。
通勤中に、エスカレーターの上で立ったまま寝そうになって、もうちょっとで転がり落ちそうだったのでやばかったんですよね…。
すぐに「他の薬はないでしょうか?」と相談して替えてもらったんですが、どれも眠くて眠くて。
抗ヒスタミン薬は効き目も副作用も体質による個人差が大きいそうなので、回数を減らしたり飲むタイミングを変えたり、いろいろ試しました。
アレロック(ねむみボンバー)
↓
アレグラ(ねむい)
↓
ザイザル(ねむい)
↓
クラリチン(ねむいけどちょっと耐えられる)
↓
ビラノア(ねむ………あまりねむくない!)
…と、長年かけて難民に難民を重ねた結果。2017年末、ついにファイナルアンサーにたどり着けた気がします。
(※注:すべて個人の感想です。体感には個人差があります。)
(※プラス、どうしてもつらい時のみステロイド成分の入っているセレスタミンを使用しています)

ビラノアは、2016年以降の新薬ラッシュで登場した、比較的新しめの抗ヒスタミン薬です。
「副作用があまりない安全なお薬ですよ〜」と渡されたどんな薬でもスヤスヤ…と眠りについてしまった自分ですが、これなら寝ない!仕事中でも睡魔に勝てる!!
ただしこのビラノア、ちょっと飲むタイミングが難しいお薬で、空腹時に飲まないと効果が半減します。
具体的には、食前より1時間前、もしくは食後より2時間後に飲むことを推奨されています。
(胃の中に食べ物が入っていると、お薬の血中濃度が半分くらいになってしまうんだとかなんとか…?食前より1時間前指定なのは、飲んでから約1時間で吸収されるからなんじゃないかな?と思います。)
私はいつも就寝の2時間前には食事をしないようにしているので、寝る直前に飲むようにしているんですが。
ある晩、ちょっと油断して気が緩んで寝る前におやつを食べてしまったら、次の日にいつもより目がかゆくて「こういうことか…」と反省しました。
寝る前に飲めば(直前までなにか食べる可能性がある人でなければ)問題ないと思います。
眠いのは嫌だけど、ビラノアの空腹時縛りがどうしてもむりです!というかたは、同時期に出たデザレックスを試してみるのがよいかもですね。
どちらもまだ市販薬としては発売されていないので、医者での処方必須ですが。あと、ジェネリックもないのでちょっと高めです。
高めといえば。
最近は薬局でも花粉症のメジャーなお薬を買えるようになりましたが、3ヶ月くらい飲み続ける人は耳鼻科で処方してもらう方が保険適用で安くなるんじゃないかなと思います。
それにしても、花粉症のお薬ってなんでどいつもこいつも強そうな名前なんですかね。どこのボスだよ!何属性の魔法だよ!みたいなやつばかりですね。
ザイザルは無属性魔法の気がします。
とにかく、先ほども書きましたが抗ヒスタミン薬は効き目も副作用も個人差が大きいので、相性のいい薬に巡り合うまで「チェンジで!」と言い続ける勇気が大事だなと思いました。
言いづらいんですけどね…!
花粉症のお薬は、今はものすごく種類も増えているので、次回分のお薬をもらう時に「眠すぎて仕事中に寝てしまうんです」と相談すれば、別の薬を処方してもらえると思います。
初回だと効果と副作用のバランスがいいアレグラ・ザイザルあたりを処方される確率が高いらしいんですが、あれ、ほんと眠くなる人は眠くなるので…。
お医者さんで自分の症状を説明するのが苦手な方は、いつ頃からどこの部位にどういう症状が出ていて、これまでにどういう対策をとっていたかをメモして持っていくのもよいかもしれません。
花粉症以外もですが、自分の場合はあれこれ面倒な体質で説明が難しい&口頭だと説明しきれないことが多いので、初診の場合は自分で経歴(病歴…?)をまとめた出力紙を問診票と一緒に渡してしまっています。
そしてお薬に関してもうひとつ。
お医者さんでもよく言われるんですが&実際に、毎年服用していても実感したんですが、花粉症のお薬は症状が本格的に出始める前に飲むのがコツなんだと思います。
いちど花粉症だと診断されてしまったら、ジタバタせずにいさぎよく年始の年間予定に通院を組み込んで、まとめて1〜2ヶ月分くらい薬を出してもらっておくのがよいのかもしれません。
私は毎年、1月の半ばから飲み始めています。
2) 抗ヒスタミン点眼薬(処方薬)
これも、処方薬の抗ヒスタミン点眼薬をベースに。
パタノール、アレジオンなど医師によって出してくれるお薬が違ったんですが、どれもあまり効果に差はなかったかなという印象です。

点眼薬は飲み薬と併用できるので、目だけが異様にかゆい場合はその点をお医者さんに伝えて、追加で処方してもらうとよいかもしれません。
花粉シーズンだったら眼科に行かなくても、耳鼻科でもまとめて出してくれると思います。
目薬自体は薬局にもあるのですが。
薬局でも買える即効性の目薬は血管収縮剤の入ったものが多いので、刺しすぎて充血がひどくなったり、別の病気になってしまうケースもあるのでそこだけはお気をつけください。
目の症状は、悪化させると怖いので!
(血管収縮剤の入ってないものもあったと思うんですが、市販薬はあまり買わないので詳しくないのです…)
そうそう。
市販薬で思い出しましたが、防腐剤フリーの、涙と同じ成分の目薬も併用しています。
かゆみ止めの成分は入っていませんが、これをこまめにさすことで目の中に侵入してきた花粉を洗い流せます。
起きた直後や、外に出てから屋内に戻った時に、まずはこれで目の中に入った花粉を洗い流して刺激物を取り除いて、ちょっと落ち着かせてからアレルギー用の薬を使う感じで活用しています。
日中もですが、起きた直後に目を洗うのは地味に大事だと思います!
花粉は見えないだけで部屋の中にも持ち込まれているので、布団や枕にもたくさん付着しています。
朝、起きた時点ですでに目がしょぼしょぼして腫れぼったいな〜ということが多いので、真っ先にこれで洗い流してあげるといい感じです。
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涙と同じ成分なので、1日あたりに刺せる回数もちょっと多めです。
ドライアイ対策にもなるので、一日中PC作業で目が乾きがちな人にもよいかもしれません。私もこまめに買い足しています。
一回ずつパッケージに入ってるものもあるんですが、とにかく花粉を洗い流す目的で気軽に出先でドバドバ使うので、個人的にはボトルタイプが好きです。
ただし、防腐剤が入っていないため消費期限が短いので、1週間くらいで使い切って、残っていても期限を守って捨ててくださいね。
とにかくこの時期は目の中がゴロゴロするので定期的に洗いたい衝動に駆られるんですが、水道水は涙と浸透圧が違うので洗うと表面にキズがついてしまったりすると知り(塩素も入ってますし)、洗浄液も防腐剤が入ってるし…と聞いてからこれを使うようになりました。
3)ステロイド点鼻薬
内服薬だけだと症状を抑えきれない場合におすすめなのが、鼻の奥に直接吹き付けて炎症を抑えるタイプのステロイド点鼻薬です。
ステロイド…というと副作用が気になる方も多いんじゃないかなと思うんですが。
私も、喘息治療に吸入ステロイド薬を使っていた時もあったので気になって色々と調べたところ、こういった局所に使うステロイドはピンポイントで患部にだけ作用するため、(血液に吸収される内服薬に比べると)全身への影響はほとんどないそうです。
これも飲み薬と併用できるので、薬を飲んでも鼻水が止まらない!という方は、耳鼻科に相談して一緒に出してもらうとよいかもしれません。
鼻の不快な洪水がぐっと楽になります。
あと、飲み薬じゃないので眠くならないのもよいですね。
粉のタイプと液体のタイプがあって、エリザス点鼻粉末とアラミスト点鼻液を使ったことがあります。
どっちもそれなりに効いたな〜という感触だったんですが、アラミストの方が強力で眼にも効果があるんですね。
(参考)
→ 『アラミスト』・『ナゾネックス』・『エリザス』、同じステロイド点鼻薬の違いは?~1日1回の点鼻薬の比較
し、知らなかった…。
液体状の薬は細菌の繁殖を防ぐためにどうしても保存料や防腐剤が必要になるけど、粉末のエリザスには乳糖以外の添加物が入っていないから低刺激なんだとか。へえーーーーーーー!!!(今知りました)
ちなみに、後述の手術をしてから鼻の症状は軽くなったので、自分は今は使っていません。
ですが、一時期はこれなしでは生活できない!という感じだったので、点眼薬と点鼻薬をセットで使うのは結構おすすめです。
投薬回数が増えるので、ちょっと…いやかなり面倒なんですけど。
4) 花粉ブロックスプレー
SNSの口コミで知って、2018年から使い始めました。
出かける前にさっと吹き付けると、イオンのベールで花粉やPM2.5をガードしてくれます。
花粉症対策アイテムの中で、個人的に期待の新星です。
私は資生堂さんのイハダ アレルスクリーンを使用しているんですが、これを開発してくれた人に表彰状を送りたい。
全般的にうさんくさいものが多くて疑いの眼差しで見ていた(すみません)Twitterの医療系口コミで、初めて心の底から感謝しました。
→ Amazon
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(花粉シーズンは適正価格より高い商品が出回っているので、できれば薬局で買うことをお勧めします)
いやほんとこれ、すばらしいですね。消費スピードを考えると高いんですけど!
(ワンシーズンに100g入りを数本消費するので…)
自分の場合は、これ単品だとほぼ効果がないんですが、薬&マスク&手術と組み合わせることで鉄壁の防御が完成しました。
スプレーの素晴らしいところは、マスクだと防ぎきれない目の粘膜をガードすることができることです。
これのおかげで、目薬をさす回数が格段に減りました。本当に助かりました!
イハダ アレルスクリーンしか使ったことがないのですが、最近は色々でているので使い比べもしてみたいところです。
友人は、フマキラーさんから出ているスプレーがよいと言っていました。
→ Amazon
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以上、前半戦でした。
さて、ここから先は、ちょっとハードル高めの対策です。
お金も時間もかかるので、選択肢としては優先度が低かったんですが、
花粉症以外でも免疫系の症状や体質で困っていることが多かったので、少しでも生活の負担を減らせるなら…ということで踏み切りました。
5) 下甲介粘膜切除術
アレルギー反応が起こる鼻の粘膜をレーザーで焼いて、アレルギー反応を抑える手術に、下甲介粘膜焼灼術というものがあります。
粘膜に処置を加えるタイプの手術は最近色々と見かけるようになったのですが、鼻粘膜の表面を凝固させるアルゴンプラズマ治療や、もっと重度の人向けの後鼻神経を削ったりする後鼻神経切断術というものもあるそうです。
私は(たまたま紹介状を書いてくれたお医者さんがその専門だったので)超音波メスで鼻の粘膜を削る、下甲介粘膜切除術というやつをやりました。
粘膜の腫れがひどく、焼くだけだと鼻の通りがよくならなさそうだった…というか、あまりに苦しかったので診てもらったら「こりゃひどいな!削ったら楽になるよ!」とわりとライトな感覚で勧められたんですが。
冷静に考えてみると、じゃあ削ります…ってあっさり受け入れてしまうのもなかなかクレイジーですね。
とにかくその時は、苦しすぎて「もう楽になるならなんでもしてくれ…」という感じになっていたので、勧められるがままに後日紹介状を持って総合病院へ向かい、そのまま検査&手術の予約をしてGOしました。
友人が以前、もっと深刻な鼻の手術をしていたので、どういう感じなのか想像できて手を出しやすかったというのもあるかもしれません。
手術そのものは、思っていたよりもあっさりと終わって日帰りで済みました。
実際の施術時間は左右15分ずつくらいだったでしょうか。麻酔をしているので、その間特に痛みは感じません。
(奥の方でジジ…ジ…って音がする…なんかピリっとしてるかな?してないかな?みたいな感じでした)
ですが、その麻酔が…麻酔が…!
鼻の奥まで麻酔液にひたしたガーゼを突っ込むんですが、あれがきつい!痛い!
インフル検査の5倍くらいつらい!!!(※個人の感想です)
8歳でも泣かない、術後に会社にもいけると聞いていましたが、少なくとも私の中の8歳児は麻酔でギャン泣きしていましたし、この後に平然と通常業務をこなせるのはなかなかの超人だと思いました。
帰ってから熱が出て数時間寝込みましたし。単純に緊張のせいかもしれませんが…
体感的には抜歯よりキツいな〜という感じでしたが、日帰り手術の中ではかなりマイルドな方かなとも思います。
鼻の奥に何かを突っ込まれるのに慣れている人なら余裕なのかもしれません。
あと、鼻の手術なので、術後しばらく(かさぶたが取れるまで)は口呼吸生活をする羽目になります。
マスクをつけていないとつらいかもしれないので、暑い時期に手術をするのは避けた方がいいかもしれませんね。
可能であれば、長期のお休みの直前にやるのがいいのかも…2週間ほど充血を抑えるお薬を使っていたんですが、とにかく常に鼻が気になってつらかったです。
完全に元の生活に戻れたのは…うーん…術後1ヶ月くらい経ってからだったでしょうか。
焼くだけだったら、もうちょっと楽なのかもしれません。
金額は、確か保険適用で6万円くらいだった気がします。
自分の場合は粘膜を切ったのでちょっと(全然ちょっとじゃない)高かったんですが、これも焼くだけならもっと安かったはず!1万円くらいにおさまるといった記述の病院が多かったです。
肝心の手術の結果ですが、大掛かりなだけあって、ものすごく効果はあります。
マスクなしでもOKとまではいきませんが、おかげさまで鼻の症状はものすごく軽くなりました。
その年から点鼻薬はなくても大丈夫になりましたし、マスクさえつけていれば、ムズムズも鼻詰まりもくしゃみもほぼありません。
(とはいえ、内服薬とスプレーは使っているのですが)
マスク&薬だけだと滝のような大洪水になる方、諸事情でどうしても薬が飲めないといった方には「効果があります!」とおすすめできます。
…が!残念ながら、粘膜は3〜5年で再生します。
私はわりと術後の回復期間にぐったりしてしまったので「楽になるけど…確かに楽になるけど、数年後にまたこれをやるのか…」と先のことを考えて絶望して、2018年秋、花粉症対策は次のステージへと移ったのでした。
6) 舌下免疫療法
(※ 2020年から処方が変わったので、記事の下の方に加筆しました)
ついに手を出してしまった最終手段です。
2018年の冬にスタートして、2019年春も現在進行形で続けています。
舌下免疫療法は2014年10月から保険適用になったアレルゲン免疫療法で、アレルギーの原因物質…花粉症の場合ですとスギ花粉のエキスを少しずつ体内に取り込んでいくことで、アレルギー反応の起こりにくい体にしていく治療法です。
前述した抗ヒスタミン剤などは、薬で「症状を和らげる」対症療法なのですが。
アレルゲン免疫療法は、アレルギー症状…いわば免疫機能が暴走してしまっている状態を、根本から「治す」ことを目的としています。
(処方箋にも「治療薬」という風に書かれていました)
昔は、お薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が主流だったんですが、舌の下(裏側?)に自分で薬を投与する「舌下免疫療法」が出てきてからは、ぐんと治療を受けるハードルが下がりました。
といっても全てのアレルギーに効くわけではなく、舌下免疫療法で治療に使えるお薬があるのは、スギとダニの二種類のみ。(※2019年春時点)
私はスギアレルギー治療薬のシダトレンという液状薬を使っています。
(※ 2020年に、タブレット状のシダキュアというお薬に変更しました)(後述)

具体的にどういうことをするのか、というと。
最初は薄い液を舌の下に一滴垂らすところからはじめて、毎日少しずつ、垂らす量を増やしていきます。
一定量まで増えたら写真のような一回分が使い切りになっているパックに切り替え、これを毎日、舌の下に投下します。
お薬は甘くてトロッとしてる液体という感じなので、投与自体はつらくないと思います。
鏡の前で舌を持ち上げて、エキスを投下
↓
その状態を2分キープしてから飲み込む
↓
エキス投与後5分間は飲食やうがいをしない、2時間は激しい運動や入浴や飲酒を避ける
…といった感じで特に難しいところはないのですが、これを365日×数年続けないといけないため、ひたすら根気が必要です。
洗顔や歯磨きレベルでこの習慣を生活に組み込まないといけないのが、最大の難所なのではないでしょうか。
費用はざっくり換算して、年間で約2万5千円くらい?
効果を出すためにはこれを最低でも3年続けなければいけません。(お医者さんのサイトによっては、2年と書かれているところもありました)
途中でやめると1からやり直しになる…そうです。
さらに、治療を開始したばかりの頃は、こまめな(週1ペースの)通院が必要です。
さらにさらに、決して少なくないお金と地味〜〜〜〜な根気を必要とするにもかかわらず、100%効果が出るわけではありません。
(現在の有効率は70~80%とのことです)
前に、母の友人が皮下免疫療法(注射)で花粉症を完治させていたので、結構昔からそういう治療法があるということだけはぼんやりと知っていました。
ただ、やはり手間とお金と成功率のことを考えると、ちょっと気軽に手を出す気にはなれなかったんですよね。
でも、年々花粉の飛散量が増していって、ここ数年のボジョレーヌーボーのキャッチコピーみたいに更新され続ける飛散量に正直なところ心が折れそうになりまして。
粘膜の手術で少し楽にはなりましたけど、あれを数年おきにやるくらいなら、勝率70%に賭けてみようと。
「逆を言えば、諦めなければ7割の勝率で花粉を倒せる…!そのためなら私は鋼鉄の意思で立ち向かおう!」
言うならば、年間2万5千円で「3年後には春先にマスクをつけずに歩けるようになるかもしれない」という夢を買う感覚でした。
そんな舌下免疫療法ですが、スギ以外のアレルギーも持っていて同じくらい症状が出ている人だと、効果が感じられないかもしれないという注意点もあります。
なので、最初にお医者さんに相談した時に血液検査をして、その結果次第で治療を始めるかどうか判断するといった流れになるのではないでしょうか。
私の場合はあらかじめアレルゲン免疫療法に関して少しずつ情報を集めていたのですが、2018年にやってみたアレルギー検査で、他のアレルギーと比べてスギに対する反応が特に高かったことがわかりました。
アレルゲンを特定するための血液検査に、IgE検査というものがあって、これはIgE抗体というものがあるかどうかを調べる検査なんですが。
IgEというものがなんなのかは説明し始めるとものすごく長くなるので割愛しまして…
まずは、これがその検査結果のサンプルです。

アレルゲン代表の、スギやらヒノキやらの横に数字が書かれていますね。
これは、検査結果を「0~6」の7段階におおまかにクラスわけしたものです。
ものすごくざっくりな説明ですが、0は陰性、2以上が陽性です。
クラスが高いほどその物質に対して抗体がたくさんあり、アレルギー反応が起こりやすい…ということだそうです。
私の場合、ヒノキやブタクサはクラス2なんですがスギはクラス4なので「スギ花粉症の治療で効果を感じられる可能性が高いだろう」と思ってアレルギー専門のお医者さんに検査結果を持って行って相談したところ「この結果なら、本人に覚悟があるなら止める理由はない」ということですんなり治療をはじめられることになりました。
なお、舌下免疫療法は花粉が飛んでいる時期には開始できません。
(アレルゲンの接触量が急に増えると、アナフィラキシーショックなどが起こる可能性が増すため)
どんなに早くても効果が出はじめるまでに数ヶ月かかるようなので、来年の花粉症に備えてスタートするなら、できるだけ早めに相談しにいくとよいのではないでしょうか。
だいたい6月頃には治療解禁されます。
舌下免疫療法を受けられるお近くの医療機関は、こちらから検索をどうぞ。
→ スギ花粉症に対する舌下免疫療法相談施設検索
私は(イベントの準備で忙しかったせいで)12月に入ってからお医者さんに駆け込んでしまったので、もうちょっとで半年待たないといけない羽目になるところでした。
今の所、1日も飲み忘れることなく続けられていますし、副作用なども出ていません。
2月頃は「ちょっとだけ楽かも…?いや、お薬やマスクをフル装備しているし、なにが原因かわからないぞ…」という感じだったんですが。
3月頃から「あれ?これは、いつもより楽なのでは??」という実感が強くなってきました。
スギピークの時期に例年感じている、耐え難いつらさがなかったんですよね。
確かに目はかゆいし、鼻もちょっとムズムズするんですが、なんとかこれなら生きていける!という感じというか。
もうだめだ…私はこの星で生きるのには適さない人種だったんだ…と毎年絶望していたのが、もうちょっとだけ生きてみてもいいかな…と思えるくらいにはしんどさが軽減されました。
まだ服用し始めて4ヶ月目なので、これを1年2年と続けていったらどうなるのか。
来年の花粉が楽しみ…いえ、全然楽しみではないんですが、どのくらい効果が出ているかを確認するのはちょっとだけ楽しみです。
花粉はまったくもって楽しみじゃないんですが!(二度目)
〜2021年2月26日追記〜
2020年春から、シダキュアに処方が変更になりました。
1年ほど飲み続けてみたので、追記します。
シダキュアはタブレット状の、すぐ水に溶けるちょっと甘いラムネ(?)みたいなお薬です。

こちらのお薬はシダトレンと違って舌下に保持しておく時間が1分と短く、年齢制限もゆるいし(12歳未満の子どもにも適用OK)、保管もしやすいし(常温保管OK)でいいことづくめなんですね。
たぶんお子さんでも続けやすいと思います。
お薬に入っている抗原の量も、シダトレンが2,000JAUなのに対してシダキュアは5,000JAUと2.5倍の多さなので、効果も高いようです。
2019年5月あたりから長期の処方が可能になったとのことで、こちらにチェンジすることを勧められました。
先ほど教えていただいたんですが、最初の頃にお世話になったシダトレンは今年2021年の3月31日で販売中止になるそうです。
確かに…シダトレンは冷蔵庫保管だし、薬局に在庫がなかった時にも「要冷蔵なので、このお薬は郵送できないから後日取りに来てね(要約)」と言われてしまったので扱いがちょっと面倒なんでしょうね。
服用する側から見ても、治療が終わるまで長期出張や旅行にも行けないですし。(冷蔵したまま携帯するのってほぼムリなので)
さて。
私は2020年の3月頭にシダキュアに切り替えたのですが、実は切り替え直後に胸が締め付けられて息苦しくなるような症状が出てしまい、ちょっと大変でした。
時期が時期だったので、新型コロナウィルスのことが気になって「まさか…」と思ったんですが、どうやら花粉が飛びはじめている季節に抗原量が多い薬に変えてしまったため、アナフィラキシーの一歩手前みたいな症状が出てしまったそうです。
そもそも花粉が飛び始めてる時期にお薬を切り替えるのは本当はよくないらしいんですが、なぜそんなことになったのかというと…
急に病院に行けなくなってしまった時のために(投薬を中断するとダメなので)お薬がなくなるより前に早めに通院するよう言われていて、かつ一定期間分まとめてお薬をもらうようにしていたので、手元の予備分が思っていた以上に(2週間↑分ほど)あって切り替えのタイミングが少し遅れたせいだったのでした。
原因がわかってしまえば「なーんだ」という感じなんですが当時はわりと深刻で、この吸っても息ができない感じの苦しさ…やばい気がするんだけど一体なんだろう…という感じで青くなりながら病院に駆け込んでしまったので、確かにこれはお医者さんにこまめに診察してもらわないといけないデリケートな治療法なんだなあと思いました。
ちょっと気になって調べてみたら「薬の切り替え日は、舌下後30分間の院内待機が必要になります」って書いてあるお医者さんが多いですね。
そういうのが特になくて「次からこれを使いましょうね」って説明とともに処方箋を出してもらっちゃったんですが、あれはよかったのかな??
コロナ騒動で医療機関が大混乱していたのもあるのかも…(院内にできるだけ人を待機させないようにピリピリしていたので)あの時期はどこもイレギュラーな対応に追われていて、余裕もなかったのかもしれませんね。
なにしろ呼吸器科ですし。
花粉が飛び始めている中で切り替えると、もしかしたら副作用で似たような症状が出てしまう方もいらっしゃるかもしれないのでお気をつけください。(そもそもお医者さんから止められるだろうとは思うのですが!)
ちなみに肝心の効き目についてですが、2年続けてみた結果は着実に出ています!
一昨年より去年の方が楽になっていますし、去年に比べて今年はさらに楽になりました。
毎年、1月の中旬には耐えられなくなって抗ヒスタミン薬を飲み始めているんですが、今年は2月上旬までノーダメージだったんですよ。
なんとか人並みレベルの症状になってきたのではないでしょうか?!
いえもしかしたら、在宅勤務で家にこもっているからその影響もあるかもしれませんが。
わりと色んなものにアレルギーが出てしまうし免疫力もよわよわなので、通勤回数が減るだけでめちゃくちゃ健康に過ごせるんですよね。在宅回数が増えてから風邪も引かなくなりましたし。
(マスクはコロナ以前からつけているので、そこはあまり影響なさそうです)
お薬がタブレット状になってすごく続けやすくなったので、気になる方は医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。
私は意地でも5年欠かさず続けるつもりなので、また変化があったらレポートしたいなと思います。
〜追記ここまで〜
7) その他の対策
ここから先は、その他の家庭でできる細かい対策です。
思いつくままにざっと列挙します。
■空気清浄機
部屋に持ち帰った花粉を除去します。
これのおかげで、薬さえ欠かさなければ家の中ではマスクなしで過ごせるようになりました。
人が出入りして、空気が動く場所に置くとよいらしいです。
友人の口コミで買ったプラズマクラスターが結構効いてる感じがしたので、追加でもう一台買って居間と自室に一台ずつ置いています。欲を言えば玄関にもおきたい。
フィルターが汚れていると効果が落ちるので、こまめにクリーニングしてあげるのがよいと思います。
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■加湿器
気分的な問題も若干ある気がしますが、部屋が乾燥している方が花粉が舞い上がりやすいと聞いて。
…本当に気のせいなんだろうか?と気になってちょっと検索してみたところ、加湿することで浮遊する花粉が水分を含み、その重みによって床に落下するという記事を何点か見つけました。
それなりに効果はあるのではないでしょうか。
喉が弱いのもあって、4月中旬まではずっとつけています。呼吸器の粘膜もうるおうので、守られてる!という感じがします。
私は加熱式加湿器の愛好家ですが、最近は超音波式も気になっています。
■メガネの曇り止め
まだ気温が高くない時(1〜2月)の外出対策に。
花粉症以外にも、寒い時期にマスクをはずすと一発で風邪をひくのでできるだけ外したくないんですが、外に出るとメガネがくもってなにも見えなくなってしまうことがあるので困っていました。
2月にはもう花粉が飛んでいるので、マスクをつけると曇って困るよ〜という方は、ぜひ曇り止めを。
効果だけならアンチフォグが最強なんですが、指で塗る手間が惜しいのでクロスタイプに落ち着きました。
色々試したところ、これがコスパがよかったです。
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■洗濯物の部屋干し
この時期に外に干すと「ヤツ」が付着するので…。
乾燥機でもなんでもいいんですが、身に付けるものを外に出さないのはものすごく大事だなって実感しました。
最近はお風呂に干せる家も多いんですね。文明の利器〜〜〜!
先日は、今の三種の神器は食洗機・浴室乾燥機・ルンバ(たまに床暖房)だと聞いてカルチャーショックを受けました。
どれも!!!ないです!!!!!食洗器を置けるスペースのある台所がほしいです。
あと、家に帰ったら玄関に入る前に服をパタパタはたいて、部屋に直行する前に手洗いうがいに加えて顔も洗うのがよいと思います。
できるだけ家の中に花粉を入れないように工夫すれば、あとは空気清浄機くんががんばってくれるので。
■食べ物
ヨーグルトや甜茶などの民間療法に関しては、いろいろありすぎる上にどれがどのくらい効くのか判断が難しいので、他所様のブログにお任せします。
一応一通り試してみたことはあるんですが、おそらく体質が変わるくらい長期間試さないと意味がない&効果に個人差がありすぎるんだろうな、と思いました。
でも腸内免疫細胞を活性化させるのは悪いことじゃないと思うので、効いたらラッキーかも、くらいのプラスα感覚で試してみるのはアリかもしれませんね。
私も、ヤクルト飲んでヨーグルト食べて甜茶飲んでみてあとついでに漢方も試して…と昔からあれこれやってるんですが、ワンシーズンで終わってしまってどうにも長続きしないので、残念ながら「効果がありました!」と言える結果にはなりませんでした。
あ、でも、ヤクルトと飲むヨーグルトは、腸活のために今も毎日飲んでます。
呼吸器系だけじゃなくて、実は消化器系も弱いので…というか、強いところがあまり…ないので……(小声)生きるのに必死です。
以上です!!!
そんな感じであらゆる対策を試した結果、今年の花粉シーズンはかなり楽に切り抜けることができたのでした。
今思うと、ビラノア&スプレー&下甲介粘膜切除術に出会った2017年〜2018年がターニングポイントだったように思います。
花粉症、あらゆる症状がめちゃくちゃ不快だし、毎日普通に寝て起きて生活しているだけでもものすごくつらいですよね。
くしゃみ鼻水目のかゆみなどのわかりやすい諸症状だけじゃなくて、頭痛や全身のだるさ、皮膚がピリピリするような嫌な感じもあるし、この期間は集中力も注意力も著しく下がります。
しんどいしんどいと思いながら過ごしていると、それだけで鬱になったりもしかねません。
私も本当に本当に毎年春がつらくて、この苦しみから逃れられるなら悪魔に魂だって売ってやるみたいな心境で過ごしてきたので(というか、実際に仕事に行けなくなった時もありましたし)、ご覧の通り、対策に時間も予算もかなりつぎ込んできました。
…が。
現実問題、「そうは言ってもな…」という感じの人も多いんじゃないかなと思うんです。
仕事や家庭の事情で、日常生活を営むだけで手いっぱいだったりもしますし、病院へ行こうにも忙しすぎて通院自体がストレスになる、という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
治療をしようにもお金だってかかるし、どれがどのくらい効果があるのかいちいち試してられません。
だからこそ、自分の体(と予算と時間)で試した経験を、今年はこうやって残しておこうと思いました。
今は花粉症の対策記事はいっぱいありますが、情報があふれていて逆にわかりにくいなあとも感じます。
少しでも楽になりたくて藁をも掴む思いで必死で検索しているのに、どこかから引っ張ってきた情報を切り貼りしたまとめばかり引っかかると、正直テンションが下がりますしね。
だったら、いっそ完全に主観でもいいので、同一人物があらゆる手段を試してみたレポートというのもあってよいんじゃないかな?と。
とにかく体質というのは個人差が大きいので、私にとって効果のあった対策も、誰かにとっては無意味になるかもしれません。
逆に、これまでに試したことのなかった対策を組み合わせてみたら、思いがけず楽になることだってあるかもしれません。
出来る範囲のことを組み合わせて、少しずつ対策を講じてみるヒントになればいい。
そんな風に思いながら、今回この記事を書きました。
少しでも楽になる人が増えてくれたら、とても嬉しいです。
長い文章にお付き合いありがとうございました!
〜おまけ〜
ここXX年で体感した、花粉シーズンのボス戦に備えた戦術
1)重ねがけできるバフ魔法は惜しみなく使う
…予算と時間の許す範囲で、同時に服用できる手段はすべて使う
2)敵の攻撃がはじまる前にバフ魔法をかけておく
…飛散ニュースが出てからだと遅い、症状が出る前から対策を始める
3)できるだけダメージを溜めない
…体調にも症状が左右されるので、この時期は疲れが溜まったと感じたらすぐHPを回復する