モンハンとガウディ
ここんとこ即売会以外のイベントとはごぶさたしておりましたが、
久々に立て続けに展示に行ってまいりました。
渋谷ヒカリエ9階で開催されていたモンスターハンター展と、
六本木で開催されていたガウディ×井上雄彦特別展。
モンハンは、実はゲームを未プレイだったのですが
それでも十分楽しめました〜!
行ったのが夏休み終盤の平日だったせいか、会場内も比較的空いていて
ひとつひとつの展示物をじっくり見ることができました。

モンスターや武器等の立体物の展示はもちろん、
初期企画書が惜しみなく公開されていたのがとてもおいしかったです。
モンスターが生息している場所はこういう地形で、
そこに生きるモンスターや他の生き物にはこういう特徴・習性があるから
それを活かしてこうやって狩るのはどうか…というアイディアの数々。
開発サイドの「狩り」へのこだわりが伝わってきました。
マップを見ているだけで遊びたくなります。
廃止されたジョブシステム案(あったんですね!)も、なかなか新鮮でした。
こ、これは…というような色物職業がちらほらw
実際にプレイはしてませんが、あえて製品版ではジョブシステムをなくすことで
他のゲームとの差別化ができてよかったのではないかな〜と思いました。
プレイしてませんが!!(;;)
写真OKゾーンで、思う存分パシャパシャ撮りまくれるのが平日の特権。

等身大アイルーかわいいな〜。
この生き物を猫にしたのは大正解だったと思います。
USJで行われていたモンスターハンター・ザ・リアルというイベントに
使われていた(???)実物大武器も展示されていました。
写真だといまひとつ伝わりにくいですが、身長より大きい武器ってこんな迫力なのか…!
と、ひたすらびっくりです。

そりゃそうですよね…あんなでっかいドラゴン倒すなら
これくらいの重量の武器じゃないと無理ですよね。
しかし重そう…剣についてる鎖だけで数十キロありそうです。
こんなの振り回して戦うんだから、あの世界の人類すごいな!
一緒に見ていた友人のコメントで
「USJはオタクのディズニーランド」という表現が、ものすごく言い得て妙でした!
ハリーポッターのアトラクションとかも、そういう系譜の気がします。

なお、犠牲者が血を吸われている間に背後では採掘が行われています。
モンスターハンター4Gの発売を前にしての展示というわけで
新・メインモンスターのお披露目も!
迫力満点のセルレギオスさんを、おしりと尻尾が見えるアングルで一枚。

この装備ができあがるそうです〜。キラッキラ!

と、展示内に書いてあったテキストを思い出しつつ書いたのですが、
間違ってたらこっそり教えてください(;´∀`)
単語覚えるのが苦手なので固有名詞があやしいです。
モンハン4G、発売日は2014年10月11日なんですね。
今、友人から3DS借りてるから、できなくもない…!ま、迷います。

◆◆◆
続いて、六本木森アーツセンターギャラリーで開催されていた
「特別展 建築家・ガウディ×漫画家・井上雄彦」 -シンクロする創造の源泉。
ガウディの建築はもともと好きだったのに加えて、
前に上野で開催されていた井上雄彦さんの「最後のマンガ展」が圧倒的だったので
きっと今回も期待できるんじゃないかということで、
こちらも終了直前でしたがあわてて(別の日に)駆け込みました。
夏休み終盤以降は空くんじゃないかと思ってたら、そんなことはなかった…!

井上雄彦さんが和紙に墨で描いた、ガウディの生涯を題材にした
漫画原画が展示されているのですが
何箇所か、セリフの上に紙を貼って修正してありまして。
(セリフも全部墨と筆で描かれてあります)
セリフを書き間違えたのかな?と単純に思ってしまったんですが
会場内に置いてあった初版の図録を見ると…
そもそもセリフの内容が違う!!!
間違えたんじゃなくて、「こっちのほうがいい」って考えて、あえて直したんですね。
何度か図録と展示を見比べに行って、違いを確認してウワアアアーってなりました。
※図版初版の内容は、2014年6月時点での作品をまとめたものなので
実際に展示されているものとは違うそうです。
展示されてた作品の中では、最初と最後の絵の加筆っぷりが顕著でした。
(なお、2版目からは、展示と同じ内容になっていました)
修正前のネームは、文章がやや説明的な印象だったんですが
修正後(展示)のセリフは、抽象的だけど
感覚的にスッと入ってきて余韻が残る感じになっていました。
運良く入場中にそこの違いに気づいて、
そうかこういう風に手が加えられていくのか…というのを知ることができて、ラッキーです。
展示されていた作品は和紙に描かれてあるんですが、
ちょっとした滲みぐあいや筆の掠れで空間の表現をしてるのが
もう、なんていうか、すごいの一言なんですよね。
こういう筆致やマチエールを含めた描写は
生の原画じゃないと、100%は伝わってこないので。
なんというか、目が覚めるような気がしました。

(当たり前なんですが)展示会場は写真NGなので、代わりに
10年前に行ったグエル公園の写真を貼ってみます。
ガウディ系の展示の中では
サグラダ・ファミリアの塔などに見られる
「ガウディの逆さ吊り実験の曲線」を実際に作って見せてくれてるのが面白かったです。
「ガウディの逆さ吊り実験の曲線」というのは、
紐の両端を固定して吊るして、垂れ下がった紐の中心に重りをつけると
下向きに理想的な形の曲線ができるので、その曲線を逆さまにして
理想的なアーチの形を求めようというやつなんですが。
※ここのサイトの図がわかりやすいです
→フニクラからグスク 「ガウディとグスクの曲線」
天井からバランスよく複数の紐(鎖?)が釣ってあって、そこの下にでかい鏡が置いてありまして。
その鏡をのぞき込むと、天井に釣ってある紐が上下逆さになって
「あっこれ、屋根の形だ…!」って気づけるんです。
文章で読んでもいまいちピンとこない部分だったので、ハッとしました。
よくよく見ると、最初の方の展示部屋は
足元に、有機的な模様の彫られた六角形タイルが敷き詰められています。
こちらも、カサ・ミラだったかカサ・バトリョだったか(うろ覚えです)に使われている
六角形タイルの複製なんですね。
混んでたら気づかずに通りすぎてしまいそうですが
しゃがんで足元を触っている人がいたので気づきました!

コラボとしてはやや強引かな?とも思ったんですが
絵とテキストの流れで情報を伝えることのできる、漫画の力は大きいですね。
「独創性(オリジナリティー)とは起源(オリジン)に戻ることである」という
ガウディが残したメッセージがわかりやすく伝わってくる
よい展示になっていたと思います。

久々に立て続けに展示に行ってまいりました。
渋谷ヒカリエ9階で開催されていたモンスターハンター展と、
六本木で開催されていたガウディ×井上雄彦特別展。
モンハンは、実はゲームを未プレイだったのですが
それでも十分楽しめました〜!
行ったのが夏休み終盤の平日だったせいか、会場内も比較的空いていて
ひとつひとつの展示物をじっくり見ることができました。

モンスターや武器等の立体物の展示はもちろん、
初期企画書が惜しみなく公開されていたのがとてもおいしかったです。
モンスターが生息している場所はこういう地形で、
そこに生きるモンスターや他の生き物にはこういう特徴・習性があるから
それを活かしてこうやって狩るのはどうか…というアイディアの数々。
開発サイドの「狩り」へのこだわりが伝わってきました。
マップを見ているだけで遊びたくなります。
廃止されたジョブシステム案(あったんですね!)も、なかなか新鮮でした。
こ、これは…というような色物職業がちらほらw
実際にプレイはしてませんが、あえて製品版ではジョブシステムをなくすことで
他のゲームとの差別化ができてよかったのではないかな〜と思いました。
プレイしてませんが!!(;;)
写真OKゾーンで、思う存分パシャパシャ撮りまくれるのが平日の特権。

等身大アイルーかわいいな〜。
この生き物を猫にしたのは大正解だったと思います。
USJで行われていたモンスターハンター・ザ・リアルというイベントに
使われていた(???)実物大武器も展示されていました。
写真だといまひとつ伝わりにくいですが、身長より大きい武器ってこんな迫力なのか…!
と、ひたすらびっくりです。

そりゃそうですよね…あんなでっかいドラゴン倒すなら
これくらいの重量の武器じゃないと無理ですよね。
しかし重そう…剣についてる鎖だけで数十キロありそうです。
こんなの振り回して戦うんだから、あの世界の人類すごいな!
一緒に見ていた友人のコメントで
「USJはオタクのディズニーランド」という表現が、ものすごく言い得て妙でした!
ハリーポッターのアトラクションとかも、そういう系譜の気がします。

なお、犠牲者が血を吸われている間に背後では採掘が行われています。
モンスターハンター4Gの発売を前にしての展示というわけで
新・メインモンスターのお披露目も!
迫力満点のセルレギオスさんを、おしりと尻尾が見えるアングルで一枚。

この装備ができあがるそうです〜。キラッキラ!

と、展示内に書いてあったテキストを思い出しつつ書いたのですが、
間違ってたらこっそり教えてください(;´∀`)
単語覚えるのが苦手なので固有名詞があやしいです。
モンハン4G、発売日は2014年10月11日なんですね。
今、友人から3DS借りてるから、できなくもない…!ま、迷います。
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◆◆◆
続いて、六本木森アーツセンターギャラリーで開催されていた
「特別展 建築家・ガウディ×漫画家・井上雄彦」 -シンクロする創造の源泉。
ガウディの建築はもともと好きだったのに加えて、
前に上野で開催されていた井上雄彦さんの「最後のマンガ展」が圧倒的だったので
きっと今回も期待できるんじゃないかということで、
こちらも終了直前でしたがあわてて(別の日に)駆け込みました。
夏休み終盤以降は空くんじゃないかと思ってたら、そんなことはなかった…!

井上雄彦さんが和紙に墨で描いた、ガウディの生涯を題材にした
漫画原画が展示されているのですが
何箇所か、セリフの上に紙を貼って修正してありまして。
(セリフも全部墨と筆で描かれてあります)
セリフを書き間違えたのかな?と単純に思ってしまったんですが
会場内に置いてあった初版の図録を見ると…
そもそもセリフの内容が違う!!!
間違えたんじゃなくて、「こっちのほうがいい」って考えて、あえて直したんですね。
何度か図録と展示を見比べに行って、違いを確認してウワアアアーってなりました。
※図版初版の内容は、2014年6月時点での作品をまとめたものなので
実際に展示されているものとは違うそうです。
展示されてた作品の中では、最初と最後の絵の加筆っぷりが顕著でした。
(なお、2版目からは、展示と同じ内容になっていました)
修正前のネームは、文章がやや説明的な印象だったんですが
修正後(展示)のセリフは、抽象的だけど
感覚的にスッと入ってきて余韻が残る感じになっていました。
運良く入場中にそこの違いに気づいて、
そうかこういう風に手が加えられていくのか…というのを知ることができて、ラッキーです。
展示されていた作品は和紙に描かれてあるんですが、
ちょっとした滲みぐあいや筆の掠れで空間の表現をしてるのが
もう、なんていうか、すごいの一言なんですよね。
こういう筆致やマチエールを含めた描写は
生の原画じゃないと、100%は伝わってこないので。
なんというか、目が覚めるような気がしました。

(当たり前なんですが)展示会場は写真NGなので、代わりに
10年前に行ったグエル公園の写真を貼ってみます。
ガウディ系の展示の中では
サグラダ・ファミリアの塔などに見られる
「ガウディの逆さ吊り実験の曲線」を実際に作って見せてくれてるのが面白かったです。
「ガウディの逆さ吊り実験の曲線」というのは、
紐の両端を固定して吊るして、垂れ下がった紐の中心に重りをつけると
下向きに理想的な形の曲線ができるので、その曲線を逆さまにして
理想的なアーチの形を求めようというやつなんですが。
※ここのサイトの図がわかりやすいです
→フニクラからグスク 「ガウディとグスクの曲線」
天井からバランスよく複数の紐(鎖?)が釣ってあって、そこの下にでかい鏡が置いてありまして。
その鏡をのぞき込むと、天井に釣ってある紐が上下逆さになって
「あっこれ、屋根の形だ…!」って気づけるんです。
文章で読んでもいまいちピンとこない部分だったので、ハッとしました。
よくよく見ると、最初の方の展示部屋は
足元に、有機的な模様の彫られた六角形タイルが敷き詰められています。
こちらも、カサ・ミラだったかカサ・バトリョだったか(うろ覚えです)に使われている
六角形タイルの複製なんですね。
混んでたら気づかずに通りすぎてしまいそうですが
しゃがんで足元を触っている人がいたので気づきました!

コラボとしてはやや強引かな?とも思ったんですが
絵とテキストの流れで情報を伝えることのできる、漫画の力は大きいですね。
「独創性(オリジナリティー)とは起源(オリジン)に戻ることである」という
ガウディが残したメッセージがわかりやすく伝わってくる
よい展示になっていたと思います。
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でこニキおたんじょうびかい2013に遊びにいってきました
アゾンレーベル秋葉原で開催されている
でこニキおたんじょうびかい 2013に行ってきました!

「おでこちゃんとニッキ」は、PetWORKsさんから出ている
女の子と猫のきせかえ人形です。
お揃いの洋服がとてもかわいいです!
イースターがテーマの可愛い展示がたくさんでした。
いいから見てくれ!と言わんばかりに写真を貼ってみます。



かわいいですねー、かわいいですねー!
こういう世界観は自分では逆立ちしても真似できないので
素直にいいなあと思います。

CoCoonさんの展示、フワフワゴージャスでかわいかったなあ…。
なんか、かわいいかわいいばかりで語彙力のなさが丸出しですが
同じところから出ている、うさぎぃもかわいいんですよー。

顔が白くてもちもちしています。
実は、この子はうちにも一体います(^ω^)

せっかく展示を見に行ったので、服も買ったどー!!!
(うさぎぃは、でこニキの服が着れるのです)
それにしても、こうして家で写真を撮って見比べてみると
作家さんの展示というのがどれだけすごいかよくわかります。
どの角度で撮っても絵になるというのが恐ろしい…さすがは匠の技。
ちなみに、今回の記事ではいつものPhotoshopじゃなくて
スマホのアプリで加工した写真(を縮小したもの)を載せてみました。
iPhone4上で、SNSで見た時用にいい感じになるよう
補正&加工をすると解像度が違うせいか
PCで見た時に、ちょっとアレッ?ってなりますね。

でこニキおたんじょうびかい 2013に行ってきました!

「おでこちゃんとニッキ」は、PetWORKsさんから出ている
女の子と猫のきせかえ人形です。
お揃いの洋服がとてもかわいいです!
イースターがテーマの可愛い展示がたくさんでした。
いいから見てくれ!と言わんばかりに写真を貼ってみます。



かわいいですねー、かわいいですねー!
こういう世界観は自分では逆立ちしても真似できないので
素直にいいなあと思います。

CoCoonさんの展示、フワフワゴージャスでかわいかったなあ…。
なんか、かわいいかわいいばかりで語彙力のなさが丸出しですが
同じところから出ている、うさぎぃもかわいいんですよー。

顔が白くてもちもちしています。
実は、この子はうちにも一体います(^ω^)

せっかく展示を見に行ったので、服も買ったどー!!!
(うさぎぃは、でこニキの服が着れるのです)
それにしても、こうして家で写真を撮って見比べてみると
作家さんの展示というのがどれだけすごいかよくわかります。
どの角度で撮っても絵になるというのが恐ろしい…さすがは匠の技。
ちなみに、今回の記事ではいつものPhotoshopじゃなくて
スマホのアプリで加工した写真(を縮小したもの)を載せてみました。
iPhone4上で、SNSで見た時用にいい感じになるよう
補正&加工をすると解像度が違うせいか
PCで見た時に、ちょっとアレッ?ってなりますね。

特撮博物館へいってきました
残暑と言うにはあまりにも暑い日が続く今日この頃ですが
夏バテで外に出たくないと言いはる身体をなだめて
東京都現代美術館で開催されている、
『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』へ行って来ました。
→特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技
(入り口より、展示の看板写真)

自分自身は、「そもそも特撮とはなんぞや?」というレベルで
庵野監督が館長を務めているということ以外は
相変わらずなにも知らずに(前情報すら仕入れずに)行ったのですが
これが予想以上にすばらしい展示でして。
ぜひ、本気でお勧めしたいので、感じたことを記してみます。
ここの日記を読みにきてくださっている方には、
特撮に詳しい方はそんなにいないんじゃないかなーと思うので
まずは付け焼刃で仕入れた知識をメモするところから。
「特撮」というと、ウルトラマンやゴジラなどの
変身ヒーローものや怪獣もののジャンルででよく聞く単語なわけですが
これらの初代映像が作成されたのは、自分が生まれるより前の出来事です。
当時は、当然3DCGなんてものはなく
爆発や破壊・レーザー光線や宇宙進出などの
現実で撮ることのできないシーンを撮るためには、
精巧なミニチュアを用いて、すべてのものを文字通り作りあげ
かつ、ありったけの特殊な撮影技術を振り絞る必要があったわけです。
そこで使われた、(デジタル信号で処理するのではなく)フィルムを介して
光学処理などで特殊な視覚効果を生み出す技術のことを
SFX(=Special Effects=「特殊撮影」の英訳)と呼ぶのだそうです。
この会場で開催されているのは、まさにそのSFX時代を支えていた、
ミニチュアをはじめとした現場で使われていた道具・撮影技術といった
「失われゆく技術と文化の展示」です。
(撮影ブースより、民家のミニチュア写真)

撮影に使われたミニチュアの数々もすばらしかったのですが
圧巻だったのは、なんといっても
今回の展示の目玉である特別映像と、そのメイキングでした。
「もし、ナウシカの巨神兵が東京に現れて火の七日間が起こってしまったら」という
架空のシーンを題材にした、この展示のために企画された短編映画なんですが
なにがすごいって、3DCGを一切使っていないんです。
「いや、これCG使ってるでしょ?」と言いたくなるようなシーンも、全部
特撮技術のみをフルに活用して作られているんですよ。
「まったまたー、冒頭のこの火の粉とかCGでしょ?」
「ビルがレーザーで薙ぎ払われて爆発したあとに光熱で溶けて流れたりとか
CGじゃないと無理でしょ?」とか思っていたんですが…
本当の本当に、CG一切なしでした。
参りました。
メイキングブースでその種明かしをしてくれるんですが
内容を知れば知るほど驚愕の嵐で…。
「大人の本気」のすごさを思い知りました。
でもって。
メイキング映像の中に映る、現場の方々の
仕掛けのアイディアを思いついた時、実行していい画が撮れた時の表情が
ものすごくキラキラしているんですよ。
見に行っていた友人が「泣いた」と言っていたんですが、その意味が理解できました。
あんないい笑顔見たら、泣くしかないですよ。
CGを使わないのがすごいんじゃなくて、
「頭に描いた虚構のシーンを、経験の積み重ねとアイディアとで
限りなくリアリティのある映像にする」
ということに対する創意工夫が、半端ないんです。
大人が、普段の仕事上の制約を外してはっちゃけた方向に本気を出したら、
こんなにすごいんだぞ!っていう…。
自分も色んな感情がない混ぜになって、ちょっと泣けました。
(撮影ブースより、崩壊していく街と戦車)

会場内は基本撮影NGですが、展示の最後には
映像に使われたジオラマを撮ることができる撮影ブースがあります。
使われたジオラマのほんの1部なのですが、それでも圧巻です。
上の写真と同じ場所を角度を変えて撮ると、こんな感じ。

ミニチュア好きな方なら、この興奮がおわかりいただけるかと…!
ぜひ、ご来場の際はカメラを持っていかれることをお勧めします!
こちらは、戦車のすこし左の角度から撮った一枚。

全体的に自然物は、近くで見るとあまり作りこまれていない印象でした。
どっちかっていうと、建物ドカーンバコーンなシーンの方が
特撮では重要なんだろうなあと納得してみたり。
街の中に入って写真を撮ることもできたのですが
あまりに混んでいて長蛇の列だったので、足が限界すぎて諦めました!
(すでに4時間半以上立ちっぱなしだったので;)
ちなみに、このヘリも実は上からピアノ線で吊ってあります。

ジオラマブースを、一歩引いてみるとこんな感じ。
奥の方の空は、アナログ手描き(!!)です。

長蛇の列に並べば、あの中に混ざって写真を撮ることができた…のでした…!
ジオラマブースを先に回るというのもアリかもしれませんが
移動の都合上、ジオラマがある階へいってしまうと
映像を見れる階へ戻ってこれないんですよね。
ジオラマでじっくり写真を撮りたい方は、やっぱり
平日に行くのが正解のような気がしました。
特撮にまったくといっていいほど興味のなかった自分でも
充分すぎるほど楽しめたので
好きな方には、より一層たまらないのではないでしょうか。
映像方面に興味がなくても、ものづくりに携わっている方なら
何かしら目からウロコが落ちることは間違いないと思います。
10月上旬までやっているそうなので、機会があったら有給を取って再度突入してみたいです…!
〜余談〜
各展示のキャプションは、展示の館長を務めている庵野さんが
コメントを書いているんですが
思わず「ひとりの特撮ファンの感想になってるじゃないか!」と
ツッコミを入れたくなるような内容で、微笑ましかったです。
キャプションに添えてある奥さんのイラストが、なんともマッチしていましたねー。
夏バテで外に出たくないと言いはる身体をなだめて
東京都現代美術館で開催されている、
『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』へ行って来ました。
→特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技
(入り口より、展示の看板写真)

自分自身は、「そもそも特撮とはなんぞや?」というレベルで
庵野監督が館長を務めているということ以外は
相変わらずなにも知らずに(前情報すら仕入れずに)行ったのですが
これが予想以上にすばらしい展示でして。
ぜひ、本気でお勧めしたいので、感じたことを記してみます。
ここの日記を読みにきてくださっている方には、
特撮に詳しい方はそんなにいないんじゃないかなーと思うので
まずは付け焼刃で仕入れた知識をメモするところから。
「特撮」というと、ウルトラマンやゴジラなどの
変身ヒーローものや怪獣もののジャンルででよく聞く単語なわけですが
これらの初代映像が作成されたのは、自分が生まれるより前の出来事です。
当時は、当然3DCGなんてものはなく
爆発や破壊・レーザー光線や宇宙進出などの
現実で撮ることのできないシーンを撮るためには、
精巧なミニチュアを用いて、すべてのものを文字通り作りあげ
かつ、ありったけの特殊な撮影技術を振り絞る必要があったわけです。
そこで使われた、(デジタル信号で処理するのではなく)フィルムを介して
光学処理などで特殊な視覚効果を生み出す技術のことを
SFX(=Special Effects=「特殊撮影」の英訳)と呼ぶのだそうです。
この会場で開催されているのは、まさにそのSFX時代を支えていた、
ミニチュアをはじめとした現場で使われていた道具・撮影技術といった
「失われゆく技術と文化の展示」です。
(撮影ブースより、民家のミニチュア写真)

撮影に使われたミニチュアの数々もすばらしかったのですが
圧巻だったのは、なんといっても
今回の展示の目玉である特別映像と、そのメイキングでした。
「もし、ナウシカの巨神兵が東京に現れて火の七日間が起こってしまったら」という
架空のシーンを題材にした、この展示のために企画された短編映画なんですが
なにがすごいって、3DCGを一切使っていないんです。
「いや、これCG使ってるでしょ?」と言いたくなるようなシーンも、全部
特撮技術のみをフルに活用して作られているんですよ。
「まったまたー、冒頭のこの火の粉とかCGでしょ?」
「ビルがレーザーで薙ぎ払われて爆発したあとに光熱で溶けて流れたりとか
CGじゃないと無理でしょ?」とか思っていたんですが…
本当の本当に、CG一切なしでした。
参りました。
メイキングブースでその種明かしをしてくれるんですが
内容を知れば知るほど驚愕の嵐で…。
「大人の本気」のすごさを思い知りました。
でもって。
メイキング映像の中に映る、現場の方々の
仕掛けのアイディアを思いついた時、実行していい画が撮れた時の表情が
ものすごくキラキラしているんですよ。
見に行っていた友人が「泣いた」と言っていたんですが、その意味が理解できました。
あんないい笑顔見たら、泣くしかないですよ。
CGを使わないのがすごいんじゃなくて、
「頭に描いた虚構のシーンを、経験の積み重ねとアイディアとで
限りなくリアリティのある映像にする」
ということに対する創意工夫が、半端ないんです。
大人が、普段の仕事上の制約を外してはっちゃけた方向に本気を出したら、
こんなにすごいんだぞ!っていう…。
自分も色んな感情がない混ぜになって、ちょっと泣けました。
(撮影ブースより、崩壊していく街と戦車)

会場内は基本撮影NGですが、展示の最後には
映像に使われたジオラマを撮ることができる撮影ブースがあります。
使われたジオラマのほんの1部なのですが、それでも圧巻です。
上の写真と同じ場所を角度を変えて撮ると、こんな感じ。

ミニチュア好きな方なら、この興奮がおわかりいただけるかと…!
ぜひ、ご来場の際はカメラを持っていかれることをお勧めします!
こちらは、戦車のすこし左の角度から撮った一枚。

全体的に自然物は、近くで見るとあまり作りこまれていない印象でした。
どっちかっていうと、建物ドカーンバコーンなシーンの方が
特撮では重要なんだろうなあと納得してみたり。
街の中に入って写真を撮ることもできたのですが
あまりに混んでいて長蛇の列だったので、足が限界すぎて諦めました!
(すでに4時間半以上立ちっぱなしだったので;)
ちなみに、このヘリも実は上からピアノ線で吊ってあります。

ジオラマブースを、一歩引いてみるとこんな感じ。
奥の方の空は、アナログ手描き(!!)です。

長蛇の列に並べば、あの中に混ざって写真を撮ることができた…のでした…!
ジオラマブースを先に回るというのもアリかもしれませんが
移動の都合上、ジオラマがある階へいってしまうと
映像を見れる階へ戻ってこれないんですよね。
ジオラマでじっくり写真を撮りたい方は、やっぱり
平日に行くのが正解のような気がしました。
特撮にまったくといっていいほど興味のなかった自分でも
充分すぎるほど楽しめたので
好きな方には、より一層たまらないのではないでしょうか。
映像方面に興味がなくても、ものづくりに携わっている方なら
何かしら目からウロコが落ちることは間違いないと思います。
10月上旬までやっているそうなので、機会があったら有給を取って再度突入してみたいです…!
〜余談〜
各展示のキャプションは、展示の館長を務めている庵野さんが
コメントを書いているんですが
思わず「ひとりの特撮ファンの感想になってるじゃないか!」と
ツッコミを入れたくなるような内容で、微笑ましかったです。
キャプションに添えてある奥さんのイラストが、なんともマッチしていましたねー。
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上野のインカ帝国展感想
日曜日に、上野の国立科学博物館で開催されている、インカ帝国展にいってきました。
前情報がなにもない状態で行ったのですが、その分逆に、文章の解説を楽しめてよかったです。
インカ帝国は、南アメリカ西海岸沿いの広大な土地に渡る文明なのに
文字も車輪も持たなかったんですね。
で、文字がないので代わりに
紐(縄?)の結び目の数を使って情報を伝える「キープ」という道具が発達したそうなんですが
そのキープが半端なくて。
これは、ぜひとも本物を見てギャフンと言ってほしいところです。
こちらのブログ(→ペルー世界遺産~マチュピチュ、ナスカ、クスコ、チチカカ湖)の
この画像がわかりやすいでしょうか。
見ただけで、これが数字を表してると誰がわかるだろうかというか、
ふつうに数字使おうよ!と叫びそうになりました。
(ここのブログを拝見してると、ペルーに行きたくなります…)
(いいなあ、ペルー…)
この紐の束を見て、数や意味を読み取る
キープ専門家のことを「キープカマヨク」というそうです。
専門学校で4年間授業をうけないとなれない職業らしく
今でいう相当なエリートなんだろうなーとか思いながら見ていました。
キープ、半端ない。です。
日本でも、沖縄に似たような(藁を結んで、その結び目で情報を伝達する)
文明があったということでちょっと驚きました。
他にも、衣食住のうちの、衣の重要性とか
一種の連邦国家のような支配体系とかが、色々と参考になってよかったです。
そして鉄器すらない状態で、最後は大砲持ったスペインに攻め込まれちゃったわけで。
武器の展示コーナーが…これで鉄砲や大砲と戦ったのかと思うと、切ない……。
金の見事な細工品がほとんどのべ棒に変えられて持ち帰られちゃったのも切ないです。
侵略って、そういうことなんですよね。
あと、ミイラコーナーがものすごい混み具合で
ガラス割れちゃうんじゃないかな?と、ちょっと心配になりました。
日本人はミイラ大好きですね。
余談なんですが、博物館を出て
足が疲れていたので立ち寄ったカフェで出てきたキャラメルラテが
ちょっと衝撃でした。

これで450円…。
上野駅まで行けばecuteがあるので、そこまでは歩いた方がいいですね!うん!
【関連書籍】

前情報がなにもない状態で行ったのですが、その分逆に、文章の解説を楽しめてよかったです。
インカ帝国は、南アメリカ西海岸沿いの広大な土地に渡る文明なのに
文字も車輪も持たなかったんですね。
で、文字がないので代わりに
紐(縄?)の結び目の数を使って情報を伝える「キープ」という道具が発達したそうなんですが
そのキープが半端なくて。
これは、ぜひとも本物を見てギャフンと言ってほしいところです。
こちらのブログ(→ペルー世界遺産~マチュピチュ、ナスカ、クスコ、チチカカ湖)の
この画像がわかりやすいでしょうか。
見ただけで、これが数字を表してると誰がわかるだろうかというか、
ふつうに数字使おうよ!と叫びそうになりました。
(ここのブログを拝見してると、ペルーに行きたくなります…)
(いいなあ、ペルー…)
この紐の束を見て、数や意味を読み取る
キープ専門家のことを「キープカマヨク」というそうです。
専門学校で4年間授業をうけないとなれない職業らしく
今でいう相当なエリートなんだろうなーとか思いながら見ていました。
キープ、半端ない。です。
日本でも、沖縄に似たような(藁を結んで、その結び目で情報を伝達する)
文明があったということでちょっと驚きました。
他にも、衣食住のうちの、衣の重要性とか
一種の連邦国家のような支配体系とかが、色々と参考になってよかったです。
そして鉄器すらない状態で、最後は大砲持ったスペインに攻め込まれちゃったわけで。
武器の展示コーナーが…これで鉄砲や大砲と戦ったのかと思うと、切ない……。
金の見事な細工品がほとんどのべ棒に変えられて持ち帰られちゃったのも切ないです。
侵略って、そういうことなんですよね。
あと、ミイラコーナーがものすごい混み具合で
ガラス割れちゃうんじゃないかな?と、ちょっと心配になりました。
日本人はミイラ大好きですね。
余談なんですが、博物館を出て
足が疲れていたので立ち寄ったカフェで出てきたキャラメルラテが
ちょっと衝撃でした。

これで450円…。
上野駅まで行けばecuteがあるので、そこまでは歩いた方がいいですね!うん!
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